おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医院の人材不足も深刻になりつつあります。
人材不足によって院長が理想とされている院内システムのレベルを思う様に引き上げられないことも起こる。
そんな時は「現在所有する経営資源でどこまでのレベルの仕組みを実行できるのか」を先ずは考えて形にし、そして、理想の仕組みに近づいていく為に何を準備する必要があるのかを考えて計画を進める必要があるのです。
・患者を動機づけ離脱させない仕組み(カウンセリング、コンサル含む)
・患者を満足させ紹介に繋げる仕組み
・スタッフがライフイベントや家庭の事情を乗越え働き続けられる環境の整備
・勤務ドクターやスタッフが学び続けレベルアップしていく仕組み
・医院の生産性を高めていく仕組み
・治療コンテンツをブランド化し診療圏を拡げる仕組み
・医院の採用力を高めていく為の取組み
・治療単価を高めていく為の取組み
・成長期に入る治療コンテンツの導入と育成
・地域の多職種や医療機関、介護施設、行政などのネットワークとの関りの強化
等々の中から「どこに経営資源を集中させれば経営的な成果に繋がるか?」を考えて2024年以降を取り組む必要があるのです。
もちろん、医院によって所有する経営資源や経営環境が違いますので上記の「どこに?」も違いますし目指すべき到達レベルも違います。
この経営ブログを書いていて一番難しいと感じるのは「医院ごとに経営資源が違うのでどこの医院にも当てはまる対策は少ない」と言うことであり、「落とし込み力」が育っていない医院に高いレベルが必要な仕組みを提案しても形には出来ないということ。
私が開業医団体に勤務していた時代に私が講師になっておこなった経営セミナーでその事を思い知りました。
参加される院長の経営ステージに合わせて「扱える道具」を提供しないと院長だけでは結果を出せないと分かったのです。
だから、クライアントの医院の経営ステージや組織の成長度に合わせて導入するべきコンテンツや仕組みなどを提案し、落とし込みも院長や幹部スタッフと一緒におこなうのが私の経営コーチングのスタイルです。
私が経営ブログで正解を書けないのもそれが理由です。
マーケティングなどの知識や結果を出す方法を書くのは簡単ですが97%の院長は実行しないし実行しても落とし込み力がない為に上手くいかないのです。
そして残り3%の院長は詳しく書かなくてもご自分で実行していける。
だから、歯科医院経営において私がブログに書くテーマについて院長が見直すキッカケになってなれば良いなと思うのです。
過疎地を中心に地域医療は深刻な問題を抱え「無医地区」「無歯科医地区」も増えている。
国立社会保障・人口問題研究所が発表した「2050年の人口予測」からもその問題を解決していくハードルが高いことが分かります。
このままでは医療が届かずに命を守れない人が増えていきます。
だからプライマリケアを担う医療機関が地域の住民や多職種と協力しながら地域医療を守って頂きたいのです。
私は直接、住民に医療サービスを届けることは出来ませんので、プライマリケアで役割を果たそうと奮闘される医療機関の経営を応援することで自分が果たすべき役割を全うする。
2024年からいよいよ正念場です!
気を抜かずに頑張っていきましょう!!
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00