おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
医療機関に関わって40年間で多くのスタッフとも関わってきました。
そんなスタッフから出される声には
・月曜日に新たな課題がやってくる
・院長が提案したことを院長が最初にやらなくなる
・スタッフにだけ実行を求め院長はやらない
・スタッフには理想を語るが院長の行動が伴っていない
・院長が言うことがドンドン変わっていく
・自分が言い出したことを院長が忘れる
・矛盾を指摘されると誤魔化す、逆切れする
・機嫌が良い日と悪い日のギャップが大きい
・院長がやりたいことが何なのかが分からない
・特定のスタッフを贔屓する
・院長に「ハマる」スタッフと「ハマっていない」スタッフがいる
・新人に優しくベテランに厳しい
・新人に言って欲しいことを言ってくれない
等々、、、、、
で数限りなく出てきます。
もちろん、スタッフが誤解している事も多いですし院長だって完璧な人間ではないので許容してあげて欲しいこともある。
ただ、スタッフは院長の言動をしっかり見て「群れのボス」として相応しいのかを見極めているのです。
院長も人間なので機嫌が良い日も悪い日もあり、いつも助けてくれるスタッフに感謝の気持ちが出るのは自然なのですが、「群れのボス」としては集団が良好に維持されるように関わる必要がある。
これは組織に必要な「課題達成力」と「集団維持力」のうちの「集団維持力」であり、ここの機能が低下すると人間関係の問題が発生しスタッフの退職に繋がるのです。
一般的には院長が「課題達成」が得意であれば「集団維持」が苦手であり、「集団維持」が得意であれば「課題達成」が苦手である傾向が強い。
だから「集団維持」を苦手にしておられる院長は、「集団維持」を得意にしている幹部スタッフを見つけて協力者にしていく必要があるのです。
大きな歯科医院では幹部スタッフに「集団維持」を得意にしている人材を引上げ、チーム内に人間関係に悪影響を及ぼす要素が発生することを防いでもらう必要がある。
組織が大きくなると院長が隅々まで気配りするのは現実的ではありませんので、幹部のスタッフマネジメント力を強化していく必要があるのです。
どちらにしても院長は「群れのボス」としてチームメンバーに承認される為の覚悟が必要です。
人は雇用関係で動いている様に見えて実際はそうではない。
彼らには「群れを離れる」という唯一使える手段がありますので、理想の群れを求めて旅立っていくのです。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00