おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医院の経営対策は基本的に四つに分かれます。
①5年後ビジョンと戦略に基づき医院ブランドを強化していく為の長期的対策(3年以上かかるもの)
②5年後ビジョンへの道を中期経営計画(3~4年)で見える化する
③短期経営計画(1年)、ガントチャート作成
④今月、今週、今日何をすべきかの明確化(月次、週次、日次)
です。
5年後ビジョンから明確にし、その実現の為に4年後、3年後、2年後どうなっているのかを計画にし、2年後の計画を達成する為に今年何をするべきかという「バックキャスト」で経営をおこなうのが経営者の基本です。
もちろん、現在から近い時期の経営対策は具体的であるべきで、「KGI(重要目標達成指標)を達成する為にKPI(重要業績評価指標)は設定されているか?」「計画のPDCAが回っているか?「OODAが仕組化され機能しているか?」「経営は数値によって見える化され対策されているか?」などが機能していなければ「5年後ビジョン」は「願望」でしかなくなるのです。
院長が経営者として未熟であっても保険医療制度に守られて歯科医院は経営してこれた。
それが平成までの時代です。
しかし、令和からは「国が歯科医療に求める役割を果たせる歯科医院だけに保険点数が付く時代」なのです。
ただ、国が求める役割を果たそうとすれば経営面でも成立するか?と言えばそんな単純なものではありません。
取組みを医院ブランドになるまで突き詰めれば経営面でもシナジー効果を生むのですが、取組みに対する保険点数自体に現段階で採算性がある訳ではないからです。
経営者はアーリーアダプターであるべきで、そのコンテンツが成長期にはいる直前を見極める必要がある。
また、成長期後期の段階で次に事業の柱になるコンテンツを見つけて育て始める必要があり、それを形にする為にも上記に書いた「ビジョン」「経営計画」「KGIやKPI」「ガントチャート」などで経営状況と医院の未来を見える化しなければならないのです。
「提供する歯科医療の質を高め、地域医療を守っていく為に院長は経営者になるべき」
私はそう考えています。
国が保険医療機関のふるい分けをおこない設定するハードルを乗り越えられない医療機関を守ってはくれない時代に、先生が来年以降も飛躍する為には「ミッションが明確な経営者」になるしかないのです。
ドンブリ勘定経営者では患者もスタッフも地域医療も、そして先生にとって大切なご家族も守れない。
そう思うのです。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00