おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医院では同じ売上規模であっても残るお金が大きく違います。
確かにお金を使って経営対策をすれば売上は上がります。
しかし、売上が上がっても使ったお金に見合う利益が残らなければ経営対策としては失敗なのです。
歯科医院経営を発展させる院長はそのポイントをよく知っておられて、レバレッジが効く部分に大胆に投資をされる。
一方、歯科医院経営が上手くいかない院長は複数のトンチンカンな所に分散してお金を使い、結局は経営的な成果には結びつかないのです。
代表的なのがホームページの作成費と広告費です。
例えばホームページや看板設置はその基となる経営戦略があって大胆に投資することで経営的な成果を出せます。
医院に他医院と差別化された魅力があり、それを打ち出すことによって診療圏を拡げることができ、確実に収益性が向上するまでが見えている必要があるのです。
歯科医院経営が上手くいかない院長はそういう戦略がなく、ただ、ホームページさえ作成すれば患者が増えると勘違いされている。
だから格安のテンプレート型のホームページを作成し、ひどい場合には指名検索をしても医院のホームページが見つけられないのです。
他にも経営対策でユニット台数を増やすのではなく最新の診断機器を導入するなど、経営資源であるお金を有効に活用できないのです。
歯科医療のデジタル化が進み、歯科医療需要と歯科医院の役割が多様化している今の時代は更に危険だと感じます。
院長が「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」「時間」などの経営資源を分散して投資してしまう危険性が増すからです。
院長が経営資源を投下するのは医院の強みに更に磨きをかけ、その事によって収益性が向上すると見込めるものが優先されるべき。
例えば導入すればチェアータイムが短縮され患者を多めに治療できるなど、導入コストを超える収益性が見込めるものにコストをかけるべきなのです。
スタッフと話すと、勤務ドクターのサポートに時間と人手が取られ次の患者を案内できないなどもある様ですので、そういう非効率な部分も見直していく必要があると感じます。
経営資源を上手く使って経営に必要な収益を生みだすことが出来るのか?
その事がこれからの時代の歯科医院経営に求められる。
都市部では人材が確保できないからと無理して歯科衛生士の募集条件を引上げ続けている院長がおられますが、「引き上げに経営的な根拠があるのだろうか?」と心配になるのです。
先生の医院ではどこにピンポイントに投資すれば医院の収益額が増えるのかを理解されていますか?
場当たり的に周りの院長がやっている経営対策?を真似していると次第に経営の体力を奪われ投資自体が出来なくなりますので、気をつけてくださいね。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00