おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医院に来院する患者のニーズが少しづつ「健康」にシフトしてきていると感じます。
それは子どもの頃に親から受けてきた教育が時代とともに変わってきたから。
最近の子育て雑誌は情報量が多いし専門性も高く、スマホでも情報を検索できることから子育てをするお母さんの負担はどんどん増えているのです。
そんな時に頼りになるのが子どもの口腔内の健康をお母さんと二人三脚で守る歯科衛生士の存在です。
歯科衛生士が雑誌と同じように「正論」をお母さんに話すのか?
それともお母さんの子育ての悩みに寄り添い「勇気づけ」をしながら45分を過ごすのか?
でお母さんが子どもの健康を守る上での心強さが変わるのです。
歯科衛生士が口腔内を診るのは子どもですが寄り添うのはお母さんと子どもの両方です。
子どもの健康を守る為に必要な生活環境を整えるにはお母さんの性格や価値観、癖、悩み、家庭環境、生活習慣、食生活などパーソナルな情報を可能な範囲で把握し、お母さんが半歩でも前に踏み出せる様にサポートする事が必要。
子どもを定期管理に連れてくるお母さんにとって「正論」は必要ではなく、仕上げ歯磨きの時などでの悩みを聴いたり「こうしたら上手くいくかも」という子どもへの動機づけ方法などをシェアしてあげるなど、お母さんの日頃の苦労に寄り添ってあげることの方が大切なのです。
その為には歯科衛生士も子育てをされているお母さんの成功体験や子育てをしているスタッフの苦労話を聴くなどしておく事も必要だと思います。
ちなみにパーソナルな情報は患者から話したくなる様にするのが正解で問診票の様に質問してもラポールの形成には繋がりません。
上記のことをしても経営的にはプラスにならないと思われる院長もいるでしょう。
しかし、医療行為をするだけでなく患者が自分や家族の健康に向き合えるように導くのも歯科医療従事者の大切な役割だと院長が歯科衛生士に教えることが大切なのです。
上記のことをメンバー全員で実践出来たら口コミで患者数が増え離脱する患者は減っていく。
これからは診療報酬を算定できないが歯科医療として大切な事をどれだけ実践できるのかが歯科医院経営のポイントになっていきます。
健康観が高い患者が求めるのは「問題の解決」ではなく「理想の実現」であり、そのニーズに寄り添えない歯科医院に魅力を感じないからです。
さて、先生の医院の歯科衛生士は担当患者のパーソナルな情報をどれだけ知っていますか?
そして患者にどれだけ頼りにされていますか?
患者が「もっと話したい」「帰りたくない」「次が待ち遠しい」と思える歯科医院を築く為にはチームメンバーの意識から変えていく必要があるのです。
Posted at 05:00