おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医院を見学するとロッカーなどに貼ってある「私の今年の目標」。
年末のミーティングでスタッフが総括すると達成できていないことも多い様です。
達成できない理由は
・目標が定性的
・目標と現状の差が見える化できていない
・目標をカスケードダウンして計画にしていない
・毎日行うべき行動が明確ではない
・途中での再評価テスト、フィードバックが実施されていない
・目標達成サポーター(メンターやバディ)が積極的に関わっていない
(正しい関わり方を知らないし育成スキルもない)
結果、成長へのPDCAが回らないからです。
目標達成の意識と技術がなく組織の中で果たすべき役割がわからない段階のスタッフに、自分で目標を考えさせることに問題があると私は考えています。
昨日のブログにも書きましたが、スタッフが身につけるべきなのは組織理念の達成に必要なスキルであり、上司から与えられた役割をこなす為の能力を身につけることです。
だから、個人目標は医院にとって身につけてもらいたいものを目標達成サポーターと話し合って決めるべきであり、スタッフだけで考えては的外れになる。
これが自己実現レベルに成長しているスタッフなら任せても良いのですが、そこに到達していないスタッフに任せてはいけないのです。
私は開業医団体に勤務している時代に多くの部署を経験しました。
いろいろと悩むこともあったのですが、今となってはその時の経験によって部署ごとに必要な専門スキルや俯瞰的にものごとを見る能力が身についたと考えています。
プロ野球でも同様ですが、監督が変わるたびに方針が変わる様では組織は混乱して力を発揮できません。
やはり一貫性のある育成方針と具体的なスキルアップの計画が一歩づつ選手を成長させるのです。
今年優勝した阪神タイガースも即戦力採用を止め「育成」に方針転換して5年以上経ちます。
育成で育った若い選手が岡田監督の手腕によって結果を出し始めた。
やはり、一貫した育成の仕組みと有能なリーダーによるマネジメントが歯科医院でも必要なのだと感じたのでした。
テーマ:スタッフ育成、チームビルディング
Posted at 05:00