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◆歯科医院経営ブログ

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歯科医院経営で成功する為のチェックリスト ”理念・戦略・戦術”  [2023年08月17日]
 
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
お盆休みはリフレッシュされましたか?
そろそろ後半戦の追い込み時期です。
 
 
 
そこで、歯科医院経営で成功する為のチェックリストを数回に渡りご紹介しますので、ぜひ確認していただきたいと思います。
 
予定としては、
①理念、戦略、戦術
②マーケティング
③経営計画
④管理会計
⑥マネジメント
 
 
の順で書きます。
 
 
 
では、初日の今日は「理念、戦略、戦術」について。
戦略とは「どの方向」に「どれ位」進むのかを決める事であり、戦術とは「どんな手段を使って目的地に到達するのか」という事です。
 
 
 
例えば富士登山で登頂経験が豊富なパーティで登るのと、初心者で体力が無い人を連れて山頂を目指すのでは戦略も戦術も違うのです。
山頂は「目標」であり、4つある富士登山道のどれを選択するのか?弾丸登山なのか宿泊するのか?を決めるのが「戦略」、「戦術」は登山ガイドをつけて最適な登頂プランを用意する、登山セットをレンタル、低い山で事前にトレーニングするなどです。
 
 
 
 
つまり、戦略と戦術とは誰かと戦うことではなく「理念(ミッション、ビジョン、バリュー)」によって導かれる目的地に到達する為に必要不可欠なのです。
ちなみに「富士登山」によって実現する目的地は、例えば「日本が誇るべき富士山をゴミの山にしたくないので社会に清掃登山を広める」などです。
理念は公益性と具体性がなければ周りから共感・応援されることもないので歯科医療として何を実現していくのか?を言語化して院長の言行を一致させる必要がある。
 
とくにミッションについて考えていくことが重要であることは、
「組織が持つ個々の社会目的、すなわちミッションを知らずに組織に成果を上げさせられるわけがない」とピーター・ドラッカーも強調しているのです。
 
 
 
 
 
基本的には理念によって導かれる目的地に到達する為に戦略を立て、戦術を使って「理想を実現する為に経営目標を達成する(手段)」のです。
しかし多くの場合、院長が目指す理想がスタッフには霞んで見えない為に、院長が提案する戦略と戦術は「お金儲けの為」だと映ってしまうのです。
 
 
では、チェックリストです。
 
 
<チェックリスト>
□掲げている理念(ミッション、ビジョン、バリュー)による目的地への到達は何が何でも達成したいことか?
□「動機善なりや、私心なかりしか」稲盛和夫氏
□医院の存在意義と行動を続ける目的、院長の言動に患者とスタッフは魅力を感じているか?
 ⇒感じていないなら院長に問題があります。
□スタッフは医院理念と目的地について患者にどれだけ説明できるのか?
□医院は地域住民にとって「無くなっては困る存在」に近づいているか?
□3年後、5年後にどんな歯科医院になっていて、そのことによって地域住民がどんな恩恵を受けるのかをスタッフと共有できているか?
□5年後ビジョンを達成する為に「自分がどんな分野でどれだけ成長しなければならないのか?」をスタッフひとり一人は理解できているか?
□3年後5年後ビジョンの達成に根拠はあるか?
□院長はスタッフにプロフェッショナルとしての自覚と努力を求め、自己実現ステージに導けているか?
□例えば「デンチャーの技術でかかりつけ患者の健康寿命を延ばす」という理想を掲げたのなら、それを実現する為の戦略と戦術は「経営計画」として見える化され実行されているか?
□アクションプランには「目的」がセットで書かれているか?
□アクションプランの作成には幹部スタッフが参加しているか?
□スタッフのアイデアと行動は権限の委譲によって守られているか?
□スタッフは「やりたい」のか、それとも「やらされている」のか?
□スタッフのベクトルは「理想」に向いているか?それとも「報酬・待遇」に向いているのか?
□発生する問題のすべての責任は経営者にあることを理解しているか?
□院内の心理的安全性は確保されているか?
□アクションプランには期限と責任者が書かれているか?
 
 
 
上記の各項目をすべて正しく実行できている人は殆どいないでしょう。
しかし、理想へと続く道を困難でも諦めずに歩き続けるのか?それとも妥協したり諦めてその場に止まるのか?
その選択によって院長が掲げる理想が「本物」であるか「飾り」であるかを周りは見破り、協力するかどうかを判断する。
 
 
 
 
すべては経営者が自分で選択したことであり、その結果は自分で背負うべきものなのです。
 
 
 
 
本来なら、歯科医療を担う歯科医院という組織をどの様に色づけするのかは組織化の段階からは院長とスタッフが自由に選べるもの。
院長の好きな色だけで塗ろうとすればスタッフは興味を失うし、院長とスタッフだけでなく患者も巻き込んで「私たちの砦」を作ろうとすれば皆がやる気になるのです。
 
 
 
 
理念は掲げているものの「お題目」になっている歯科医院は多い。
理念のブラッシュアップや院内への浸透は片手間にはできない為に後回しになり、次第に形骸化して「経営を維持する為の戦術」だけが残りスタッフは興味を失っていく・・・
それに気づいた院長は「待遇改善」などでスタッフを外発的に動機づけしようとして失敗するのです。
 
 
スタッフだって自分で理想を掲げてそれを実現したい。
しかし、それが出来ない事が多いのはスタッフが面談時にポロっと漏らす「ここは院長の医院なので・・・」という言葉が物語っているのです。
 
 
 
先生が立ちあげた歯科医院の最初の色は先生が決めて塗りました。
さて、この後はどうしますか?
 
 
 
 
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