おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
暑い日々が続きますね。
また、2つの台風が日本列島に接近していますのでご注意くださいね。
さて、こう暑くなってきますと家庭菜園で育てている野菜や花も元気がなくなります。
そんな場合には実や花をつけることに養分が奪われない様に、枝や葉、花、実を切って体力の回復を待つ。
これを「更新剪定」と言います。
初夏に多くの実をつけてくれた茄子も暑さとともに疲れてきますので、大幅に葉や枝を切って実がつかないようにしておくと秋になれば再び良質の実をつけてくれる様になるのです。
歯科医院経営も同じです。
現在の経営状態が、
・売上が順調に伸びている
・収益性、生産性が高くなってきた
・歯科衛生士枠に入る患者が順調に増えている
・歯科衛生士枠の1年後継続来院率が向上した
・自費治療を選ぶ患者が増えてきた
・新患数と再初診数が総患者数を増加させるだけ確保できている
・キャンセル数や治療中断数が減ってきた
・変動費率が下がってきた
・紹介患者が増えてきた
・医院の成長に必要な人材を確保できている
・中期経営計画に基づくアクションプランが実施できている
・院内トラブル等による退職者が出ていない
ということであれば経営対策が効果を上げていると言えます。
しかし、対策をしても成果に繋げられていない項目があるとしたら、その部分を更新剪定しなければ他の項目にも悪影響を及ぼし始めるのです。
例えば、キャンセル数や治療中断数は院内の様々な項目に問題があることを示しています。
・患者コミュニケーション
・治療説明
・カウンセリング
・治療コンサル
・予約の取り方
・マーケティング、広告対策
・リピート経営モデルへの移行方法
・ホームページの内容
・診療スタイル、オペレーション
・勤務ドクターの質
・チームビルディング
・スタッフの成長度と満足度
等々、様々な部分で発生している問題が絡み合って「キャンセル」「治療中断」に表れるのです。
冒頭に書いた経営状態を診断する他の項目も同様に、院内に改善するべき問題が存在していることを示しています。
実際にはどこから手をつけるべきかには優先順位と程度の判断が必要です。
医院が到達している経営ステージによって、まだ枝葉の対策に止めておくべき場合と医院力がついてきたので根本的な改善に取り掛かれる場合がある。
「100%の滅菌システムを目指すと経営が傾く」と言われる様に、どこまでやるべきなのかを経営者としての院長は判断する必要があるのです。
経営者としての院長はオーケストラの指揮者であり経営者です。
メンバーが奏でる音楽の質を追求しながらもお客を満足させて人気の楽団になる為の対策を怠ってはいけないのです。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00