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◆歯科医院経営ブログ

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歯科医院の院長の為の”人事評価”についての考察  [2023年08月07日]
 
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
 
辞書で「評価」を調べると、
①物事・性質・能力などの良し悪しや美醜などを調べて価値を定めること。
②品物の値段を定めること、またはその値段。
と書かれています。
 
 
 
 
例えば、Aさんは1時間で1km進んでBさんは1時間で500m進んだとしたら評価はどうなる?
一般的には1km進んだAさんの方が評価が高くなりがちですがBさんはケガをしたCさんを支えながら進んでいたとしたら評価はどうなるのでしょうか?
 
 
評価には定性的評価があり定量的評価があります。
そして何を重視してどの様な基準で評価するのかで評価の結果は変わってくる。
 
 
 
 
 
多くの場合、評価には評価する側の主観や思惑が入ってくる。
例えば歯周病の治療の為に評価をおこなうのと、評価者が意図する行動を促進する為のモチベート(外発的動機づけ)としての評価。
 
前者は対象者が理想に至る過程における現在地を見える化することが目的であり、後者は対象者をコントロールすることを目的とする。
 
 
 
 
 
対象者が行動する目的が「自己実現」なのか「自己保存」なのか?
評価者が、「望む行動さえしてくれればお金を得る事が目的(自己保存)」であっても良いならばコントロール手法としての「評価」で狙いは達成できる(ただし副作用は大きい)。
 
しかし、評価者の目的が「歯科医療従事者としての成長(自己実現)」であるのならば使用した劇薬の副作用に悩むことになる。
 
 
 
外発的動機を使うことは必要で悪い事ではない。
しかし、外発的動機づけだけに頼ることには問題がある。
 
 
 
 
外発的動機を使いながら社員の内発的動機に火をつけたい。
内発的動機を持ち頑張ってくれている社員を増やしていきたい。
頑張りを公平に評価をしたい。
 
とも評価者は考える。
 
 
 
しかし外発的動機として個人を評価をするならば、「主観が入り込むことは避けられない」と考えた方がむしろスッキリする。
人が「客観的」であろうとすることを阻害するバイアスを回避することは至難の業であるからです。
ちなみに360度評価でさえ客観性を担保することはできません。
 
 
 
一方、理想に向かう為に対象者自らおこなう評価には副作用がないし対象者の内発的動機に火がつく可能性を秘めている。
成長過程において壁にぶつかっている人も集団的効力感によって巻き込めますし、個人が生み出す成果物よりも皆で勝ち取った成果物の方が価値が高く感じるのです。
 
 
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