おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
全国各地の年少人口や生産年齢人口の減少、高齢者人口の増減予測を調べていますと地域によって結構な差があることが分かります。
私は人口動態の変化を4つのステージに分けてこれから10年の変化予測に基づいて経営戦略を立てるのですが、全カテゴリーの人口が減少(高齢者も減少)し始めている人口規模が小さな地域では経営対策も結構厳しいと感じるのです。
ステージ4まではいってなくても年少人口と生産年齢人口が減少を始め、高齢者人口が増加し始めている地域は多い。
全国の歯科医院全体の患者数なかでも若い層の患者は減少しています。
そして患者全体に占めるウエイトが高い高齢者、なかでも人数が多い団塊の世代が75歳を超え受療率が低下すれば経営への影響がジワジワ出始めるのです。
次に人数が多いのが段階ジュニアですが、段階ジュニア(現在49歳~52歳)が後期高齢者になる前の2042年頃から高齢者人口自体が減少を始めます。
するとう蝕治療ニーズによる来院患者数もそれに合わせて減少していく事になる。
う蝕治療ニーズの総量は都道府県によって違います。
だからう蝕治療ニーズの減少スピードも都道府県によって違うのですが、地域の健康指数が高い都道府県ではすでにう蝕治療ニーズは低くなり始めている。
だから院長は地域の歯科医療ニーズの変化と地域行政の政策の方向性をしっかり見極めて経営戦略を立てる必要があるのです。
とくに開業される場合に、ご自身が得意とされる治療スタイルと地域の状況がマッチしていないと経営面で苦労することになりますので注意が必要です。
また、治療技術などにおけるブランドを確立されている医院は診療圏が広いのですが、その院長がその地域で成功されているから自分も・・・というのは考えが浅い。だから開業地の選択前にじっかり分析する必要があるのです。
さて、先生が開業されている地域の歯科医療ニーズの変化はちゃんと予測できているでしょうか。
そして変化に対応する為に医院とチームメンバーを変化させマーケットニーズに最適化(マーケットイン)させようとされているでしょうか?
いつまでも過去の成功モデルが通用しないのは、過去には中規模だったのにジリ貧に追い込まれた歯科医院が証明しています。
マーケットニーズを読んで先生の船の舵を切る方向を決めるのも院長としての重要な役割なのです。
もっと具体的に話しを聞きたい場合は有料の経営相談にお申込みください。
テーマ:マーケティング、ブランディング
Posted at 05:00