おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
昭和から平成時代、歯が痛くなった時に歯科医院に通ってきた患者は歯科医院に「痛い」「怖い」「出来れば行きたくない」という印象を持つ人が多かった。
院内もユニット3台が簡易なパーテーションで区切られ、どの様に設計すればユニットを多く配置できるのかが大切だったのです。
待合室も本当に「待つだけの場所」でしたし、治療室には治療に必要な器具や材料が患者の視界に入る場所に当たり前の様に置かれていたのです。
「THE、治療する場所」が歯科医院だったのです。
時代は平成の後半に入り歯科医院の設計も余裕をもってデザイン性が高い医院が増えてきました。
ユニットも当たり前の様に3台ではなく、最初から5台であったり拡張性を担保しておくケースが増えてきたのです。
歯科医療従事者の努力によって「歯が痛い時だけ歯科医院に通っていてはダメで定期管理に通いましょう」というメッセージが徐々に国民に浸透してきて、患者の歯科医院へのイメージも徐々に変わってきていると感じます。
しかし、歯科医院の中には時代に合わせて医院設計やオペレーション設計を変えてきた医院もあれば昔と変わらないままの医院がある。
それが歯科医院の外観に表れていると感じるのです。
医院の外観は大きく二つに分かれます。
お洒落な建物とシンプルな看板の医院、そして医院全体が看板の様な医院です。
前者は主にインターネット検索を集患の主体にしており後者は看板によって地域の認知を拡げようとしているのですが、患者層によってどちらを好むのかが分かれる気がするのです。
それは健康観が高く口腔内を定期管理によって健康で美しく保ちたいと考える患者は「THE 治療する場所」を敬遠するということ。
もちろん、医院の外観をお洒落にするする為にはインターネットでの認知対策を強化する必要があるのですが、歯科医院が徐々に「治療だけする場所」というイメージから脱却するのには外観のイメージが重要になってくると思うのです。
バリアフリー化ができればベストです。これからはビルの2階や3階に歯科医院があってエレベーターがない場合にはお年寄りの患者が通院しにくくなっていきますし、減少していく子どもを集めたいのならばベビーカーを押すお母さんに配慮した設計にすることも必要です。
待合室もお洒落にして居心地を良くしていくことも必要でしょう。将来的には受付には医療コンシェルジュだけがいて受付業務は自動化されていくでしょうからそれをイメージした設計にしておくことも大切なのです。
外観では、
雨が降ると駐車場から入口までの間に水たまりができる。
外階段の端にゴミが溜まっている。
駐車場の白線が消えかけている。
夜の駐車場が暗い。
駐車スペースが狭い。
道路からの出入りがしにくい。
アスファルトがひび割れしている。
古くなった看板がそのままになっている。
医院の壁の汚れが目立つ。
などは医院イメージにマイナスになる。
外からでは院内の様子がまったく窺えない医院も多いので医院の外観や駐車場のイメージは大切になる。
定期的に医院の外観が患者にどういう印象を与えるのかを検討して改善していくことが必要な時代になってきているのだと感じます。
さて、先生の医院の外観に患者はどういう印象を持つのでしょうか?
もっと具体的に話しを聞きたい場合は有料の経営相談にお申込みください。
テーマ:マーケティング、ブランディング
Posted at 05:00