おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
色んな歯科医院を見学して感じるのは掲示物やチラシの使い方に一貫性がないことが多いということです。
・院内ポスター
・ラックやファイルに入れるチラシ
・手渡しする注意事項説明書やチラシ
を院内のどの位置に配置するのか、どのタイミングで手渡すのかで患者の反応が変わるのです。
以前に書きましたが、院内ツールは「患者から質問が出る」ように作成します。
だから、看板と同様に情報を詰め込み過ぎてはいけないのです。
本来は患者とコミュニケーションをとって患者が興味を持つ内容のチラシを渡すことが理想ですが、忙しい歯科医院では定着させにくいし質問されて自信を持って答えられないスタッフはなかなか配布してくれませんのでツールだけで完結させようとする歯科医院が多い。
しかし、大量消費のマスマーケティングが過去のものになり、顧客ニーズの多様化(ミレニアル世代~Z世代)によってダイレクトマーケティング(属性に対するもの)からOne to Oneマーケティングへとアプローチが変わりつつある中で、歯科医院も患者ニーズに細やかに対応することが必要になっていくのです。
次にチラシやポスターの大きさについてです。
きちんとポスターの制作を依頼されている場合は良いのですが、A4のインクジェットプリンタでポスターを作成してユニット前の壁やスピットン周りに貼っている医院がありますが、50歳位を過ぎると文字が小さく情報量が多いポスターを読もうとする気が起こらない。
また、ユニット周りに貼るのは衛生面でも問題があると思うのです。
いつも、「患者の治療の流れに合わせて短い言葉をかけながら患者のニーズに合うもの(情報)を渡せば良いのに・・・」と思うのです。
また、A4サイズのチラシをもらった患者はそれをどう扱うでしょうか?
自分のニーズに合った内容なら読むかもしれませんが多くの場合には駅や家のゴミ箱に捨てられる。
患者にとって「有益な情報」ではない「宣伝チラシ」は基本的にコンバージョン率が低いのです。
今では診察券の大きさは財布やカードフォルダに入る大きさにすることは常識となっていますが、ツールを効果的に使う為にチラシにも適切な大きさと情報量があるのです。
歯科医院のSNSでの情報発信が途中でネタ切れとなって宣伝投稿ばかりになり易い様に、院内ツールも患者コミュニケーションの一つとして位置づけないと患者コミュニケーションの質がどんどん低下していくのです。
先生の医院で使っておられるポスターや院内ツールは患者コミュニケーションとしての役割を果たしていますか?
初診で患者が来院してから治療を終えるまで。
歯周基本治療から安定期治療に移行して定期管理を始めて1年後まで。
医院メンバーが連携しながら患者にどういった情報を提供するかで「患者の健康観の成長」と「医院への印象」が決まり、かかりつけ患者になるのかが決まります。
ツールは目的が明確であって輝くもの。やはりツールは手段でしかないのです。
もっと具体的に話しを聞きたい場合は有料の経営相談にお申込みください。
テーマ:マーケティング、ブランディング
Posted at 05:00