おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
私は看板のプロデュースを仕事にはしていませんが今までクライアントの院長からアドバイスを求められて看板デザインに関わったことが数回あります。
その時にまず考えたのが「誰に何を伝えるのか?」です。
例えば医院名から始まって診療時間や診療科目など細かいことまで看板に入れてしまうと看板を見た人は立ち止まってジックリ看板を見なければ情報を把握できません。
だから車に乗って看板の前を通過する人には目立たない看板になってしまうのです。
車用の文字は大きめにして字体や文字の間隔なども気をつける必要があります。
私がもし看板をプロデュースするなら近くの幹線道路沿いにスマホで検索してもらう為の看板を出します(地域環境によって戦略は変わります)。
看板の色・カタチは設置する場所に合わせて目立つように考えますが医療なので「赤色」を使うのは避けると思います。
看板を設置する高さや大きさなども車で通過する人がよく見るであろう場所を現地で確認して決定します。
例えば道が左カーブしている場所の進行方向に向かって右側には看板は設置しません。運転者の視線は内側に向かいますし看板を見ている余裕はないからです。
他にもアンダーパスやトンネルの入り口近くなど運転者の視線が看板に向かわない場所も設置には向かないのです。
次に看板の内容です。
車に乗る人向けの看板なので「駐車場の規模」は重要ですし、仕事帰りのサラリーマンもターゲットなら「平日夜〇時まで診療」と入れる。
業態認知は必要なので「歯のイラストまたは文字」を入れますが、「インプラント」「矯正治療・相談」「入れ歯」「ホワイトニング」などを押し出すなら業態認知は入れなくても良いと思います。
つまり、
マウスピース矯正・相談随時
平日夜〇時まで診療
大型駐車場〇台
〇〇歯科医院 で「検索」
などの言葉から重視するものを選んで看板に入れイメージ写真も使います。
看板の位置から医院が見えないのならば「スーパー〇〇東隣」などと入れるかもしれません。
毎日、通勤や買い物などで看板の前を通過する人の潜在意識に落とし込み(この時点では意識して見ません)、患者のニーズが顕在化した時に焦点化して選択肢の一つに入る様にするのです。
もちろん、看板を見た患者がホームページを検索した時に専用のページが表示されるかトップページの分かり易い箇所にバナーを設置して情報を探すのに手間がかからない様にする必要があります。
ここですぐに情報が見つけられないと患者はページから離脱します。
だから患者の心理に沿って情報が表示され、最後に「矯正相談」に申し込めるようにしなければならないのです。
これがインプラントやデンチャーであれば患者の年齢が高くなりますので全体の設計が変わります。
認知からコンバージョンまで、患者の心理を読みながら認知戦略を考える。
私が過去にアドバイスした駅看板では良い反応を出すことができましたが、読みが当たってとても嬉しかったのとホッとした記憶があります。
先生は認知戦略をどの様に構築されますか?
もっと具体的に話しを聞きたい場合は有料の経営相談にお申込みください。
テーマ:マーケティング、ブランディング
Posted at 05:00