おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
院長や幹部スタッフが気を配る必要があるのが、勤務ドクターやスタッフひとり一人の心と身体のコンディションが良好なのか?ということです。
もちろん、プライベートを含めた細かい部分まで関与する訳ではありませんが、「いつもと比べて元気がない」などは気づくことが必要なのです。
新人スタッフには更に細かな配慮が必要です。
・悩んだ時に声をかけてくれる先輩や悩みを相談できる人がいるのか?
・覚えなければならない事が出来るようになったか?学習についていくことが出来ているか?
・昼の休憩時間に孤立していないか?
・先輩はランチなどに誘ってあげているか?
えっ、そんなことまで配慮する必要があるの?と思われるかもしれませんが、歯科医院に入職して覚えることが多い時期は脳へのストレスが大きく、先輩にとっては何でもないことで落ち込んでしまうことがあるのです。
もちろん、休憩時間は一人で過ごしたいスタッフもいますので声はかけますが無理をさせない様にします。「あなたを気にかけていますよ」というメッセージが伝われば良いのです。
これらの状況は新人スタッフ一人で出来ることが増えていく事によって解消するのですが、「初期のお悩み期」を脱するまでは支えてあげる必要があるのです。
自信が出てきたかはスタッフの顔を見ていれば表情や行動が明らかに変わりますのですぐに分かります。
新人スタッフが初期のお悩み期を抜け出したタイミングを見計らって本人と相談しながら少しづつ成長負荷を増やしていきます。
来年には後輩が入職することや、その後輩がお悩み期から抜け出す為にあなたが相談相手になる必要があることなどを伝えて自覚を促すのです。
院長がスタッフが成長できる様に最大の配慮をしたとしても退職する人はいます。しかし、スタッフの成長環境構築と長期雇用、労働環境の改善を実現しなければこれからの10年で人材を募集しても応募がまったく無い状況に陥るのです。
スタッフの扱い方が分からない、苦手だという院長は多いと思います。
そういう院長がスタッフマネジメントの達人になる可能性は低いでしょうが、幹部スタッフに協力してもらってやれることはある。
レジリエンスが低い人が増えている時代。
チームメンバーに成長負荷をかけながらストレスコーピングについても一定の配慮が必要になっていると考えます。
まだまだ成長途上であるスタッフはすぐに道を外しそうになりますので、人生の先輩として幹部スタッフと院長がファシリテートしてあげる必要があるのです。
医院ごとにスタッフの個性が違い理論どおりにはいきませんが、医院ごとに合うスタッフマネジメントの実学はある。
どこの医院も試行錯誤しながら1ピースずつ組織づくりのパーツを組み立てているのです。医院見学をすればその医院の良い面ばかりを見ることになり問題は見えませんが、問題が発生しない医院なんて存在しないのです。
だからいろんな問題が発生して院長の心が折れそうになることもあるでしょうが、理想の組織を目指して諦めずに実学を積み上げていただきたいと思います。
頑張ってくださいね。
もっと具体的に話しを聞きたい場合は有料の経営相談にお申込みください。
テーマ:スタッフ育成、チームビルディング
Posted at 05:00