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◆歯科医院経営ブログ

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歯科医院のスタッフマネジメントを改善するヒント 院長の理想と現実とのギャップ  [2022年11月24日]
 
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
 
私が歯科医院に関わっていて感じるのは、「〇〇であるべき」というこだわりが強い院長ほどスタッフマネジメントでは苦労されるということです。
 
この「〇〇であるべき」という価値観は社会共通のものという感覚を院長はお持ちでしょうが、実は人によって「〇〇であるべき」という価値観は大きく違っているのです。
 
院長にとっての当たり前をベテランのスタッフは過去の経験から理解しています。だから、新たな問題が発生しても「院長ならこうして欲しいと考えるだろう」という予測を立てて動ける。しかし、経験の浅いスタッフは院長にとっての当たり前をまだ十分には理解していないので院長の理想とは違う行動をしてしまうのです。
 
だから経験の浅いスタッフが院長の理想通りに動く為には先輩スタッフがどう動くべきなのかを教えていく必要があります。
自ら先輩に聞きながら動ける人はいますが、圧倒的に受け身のスタッフの方が多いからです。
 
 
 
院長に限らずこのギャップにイライラする方は多いと感じます。
しかし、私がアンガーマネジメントの資格を取得する時に学んだのは「どうしても譲れないこだわりを周りに伝える」「許容範囲を少しづつ拡げていく」方がスタッフマネジメントは上手くいくという事だったのです。
 
ベテランスタッフになると院長に合わせるのが上手くはなりますが、本当は違う考え方をしているが院長の機嫌が悪くなるので院長に合わせているという事も多いと思います。
 
だからそういう組織は心理的安全性が低い。
 
スタッフが活き活きと動けていない医院では無意識的に院長への忖度が求められていることが多いと思います。
スタッフは叱られない為に「院長にとっての正解」を模索する。
これが指示待ちスタッフを院長が生み出す過程なのです。
 
 
 
 
私自身もそうですが人は何歳になっても完成されることはありません。院長も相対的に他の人に比べて優秀だという事はあっても誰にでも苦手にしている分野がありますので人生自体が成長の旅なのです。
 
チームメンバーから尊敬される院長は常に謙虚な態度でおられますし、自分が苦手にしていることを隠さずに周りに助けを求められる。
だからトップダウンな組織ではなくアメーバーそれぞれが能動的に活動する様になっていくのです。
 
 
 
私も成長途上ですので腹も立ちますし迷いもします。
もともとは論理的な思考が大好きで開業医団体で管理職をしていた15年位前には「〇〇であるべき」という理屈で人を動かそうとした時期もありました。
しかし、当然なのですが人は理屈では動きませんので上手くいかなかったのです。
 
 
現在、私がチームビルディングに関わる時の柱に据えるのは「人」そのものです。
チームメンバーひとり一人の個性と現状を理解して励まし合いながら理想を追いかけなければ上手くいかないことを実学によって学んだからです。
 
 
 
 
だからチームメンバーの個性によって目指すチーム像が違う。
院長が他の医院のチームを羨ましく感じても理論どおりにメンバーを動かしたいと思ったって思う様にはいかない。
 
だってメンバーひとり一人が持っている個性を抑えて院長が塗りたい色にチームを塗ったとしても最大のパフォーマンスを発揮できる訳がないのです。
 
 
そこを勘違いして院長が塗りたい色に塗りつぶそうとしている医院が多い気がします。
 
人は理論ではなく感情ベースで動くことを理解してマネジメントしないと院長は泥沼に入って抜け出せなくなるのです。
 
 
 
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