おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
私が歯科医院のサポートに関わっていて感じるのは「大きな歯科医院だから教育の体制が構築できる」のではなく、「教育の体制構築が重要であることを理解して試行錯誤しながら取り組んできたから医院が大きくなった」ということです。
だから、スタッフや勤務ドクターの教育をどの様に進めるのかを開業時から院長は考えておくべきですし、段階的に教育のカリキュラムを作成してチームメンバーの成長を途切れさせないことが大切なのです。
何故かと言えば「人は良くも悪くも環境に順応するから」です。
先輩達が隙間時間に自主練をおこなう医院では後輩スタッフも自主練をしますし、理念で定められた行動規準を遵守しようと先輩や院長が心がけていれば後輩も決められたことを守ろうとする。
逆に言えば院長や先輩スタッフが自分を成長させようとしていない医院に入職したスタッフは、入職時には成長への希望が溢れていても徐々に環境に慣らされてしまうのです。
ドクターもスタッフも「研修による成長と実践」がなければ未来は切り開けませんし、医院経営も上手くいかなくなっていく。
もちろん、医院ステージが上がるにつれて教育カリキュラムも進化していきます。
スタッフや勤務ドクターが育つ環境を構築するには手間がかかります。
院長のプライベートな時間を犠牲にする時期もあるでしょう。
しかしプライベートな時間がなくなるのを「犠牲」と捉えるのか「理想を実現していく一歩」だと捉えて自己成長を楽しむのかは考え方一つです。
何かを成し遂げる為には苦労は避けられない。
あとは苦しくても必要なことをやり続けるのか後回しにしてしまうのかの選択による未来を受入れるしかないのです。
ちなみに、教育カリキュラムの構築は義務教育制度を参考にするのが良いと思います。
色々な批判があり再構築を始めた日本の教育制度ですがまだまだ歯科医院で参考になる部分は多いと思います。
歯科医院での日常診療では小学校1年生に3年生の問題が出されたり必要なカリキュラムを受講していなかったり、カリキュラム自体が存在していなかったりしますので、やはりスタッフが階段を上る様に学べる環境が必要なのです。
教育カリキュラムも一朝一夕には構築できませんが、やはり「やり続けるのか?やらないのか?」の選択を院長がおこなうしかないと思うのです。
もっと具体的に話しを聞きたい場合は有料の経営相談にお申込みください。
テーマ:スタッフ育成、チームビルディング
Posted at 05:00