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◆歯科医院経営ブログ

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えっ このままでは歯科医院の利益がどんどん減っていく!!  [2022年09月02日]
 
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
 
毎月の診療実態を、
 
・売上1千万円
・変動費 200万円
・固定費 500万円
・営業利益 300万円
 
と仮定します。
 
この場合、損益分岐点売上は(500万円÷0.8※限界利益率)=625万円です。
ちなみに損益分岐点売上高とは経費を支払って利益が「0」になる売上のことです。
これを営業日を25日間と仮定して計算すると、毎日25万円以上売上げないと赤字になる。
 
 
毎日の診療時間を8時間とすると1時間に31,250円の売上がないと赤字になるのです。
 
つまり毎月の診療日のうち15日までは経費を支払う為に働いている。
 
 
 
もちろん、経費だけ支払えても仕方がない・・・
 
 
しかしこの考え方はとても重要なのです。
たとえば医院によって15日以降は利益を生んでいる医院もありますが、営業日25日ギリギリまで経費を支払う為に働いている医院もあるということなので、先生の医院の場合に何日後から利益を生んでするのかを知っておくことは経営にとって必要不可欠なのです。
 
ちなみに損益分岐点売上高は医院の経費を支払えるかという基準ですので、実際には借入金の返済や納税、事業の積み立て、院長の手取りなどを勘案して計算した「収支分岐点売上高」で計算してくださいね。
 
 
では、このままでは歯科医院の利益が減っていくってどういうことでしょうか?
 
 
それは医院の稼働時間が減っていくことが要因なのです。
 
国は少しづつ祝日を増やしていますし週休3日という提案まで始めた。
これは表向きの提案とは違ってこれからの10年で少しづつ減っていく労働量を国民が分け合っていく為ですが、歯科医院も時短等への対応も含めて少ない稼働時間で今以上の成果を出せる様にならないと営業利益額を減らすことになるのです。
 
 
なぜならこれから人件費の上昇だけでなく法定福利費や消耗品費、光熱費などの経費も増えていくからです。
 
 
先生は生産年齢人口が大幅に減っていく中でいままで通りの給料水準やいままで通りの診療時間で人材を確保できると思われますか?
私は出来ないと考えています。
 
スタッフの条件に応じた働き方を準備しないと人が確保できないことから時短が必要ですし、ライフイベント後に戻ってきてくれるスタッフはパート勤務になることが多いので診療時間をカバーするマンパワーを確保しづらくなっているのです。
 
だから医院の稼働時間は減っていく。しかしマンパワー不足で生産性も上げにくい・・・
 
 
一方、医院の人件費はジワジワと膨らんでいます。
最近は経営の実態に合わない採用条件提示や賃上げをする院長も増えていて、私も危機感を感じているのです。
 
 
 
 
なのに診療報酬は上がらない。
 
じゃあ、保険診療において収益性を高める為には何が必要なのか?保険外診療でどんな方法があるのか?
 
採用戦略や長期雇用対策はどうするのか?
医院の稼働時間が減っても収益を増やしていくアイデアはあるのか?
 
具体的な戦略と戦術を現時点で院長が持っていなければならないのです。
 
 
 
先生の足元の砂が毎日少しづつ減っていることにある日気づいた。でもまだ大丈夫・・・
 
なんて日々を過ごしていると利益はどんどん減っていき、スタッフの雇用を守ることも患者の健康を守ることもご自身のライフプラン計画を実現することもできなくなるのです。
 
本当に少しづつ進んでいる経営環境の悪化
 
早く気づいて対策していただきたいと願うのみです。
 
 
 
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テーマ:経営環境の変化
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