おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医院経営において言われている「新患」は二つに分かれます。
それは、まったく初めて来院する患者と数年前に来院したことがある再初診患者です。
厳密には初めて来院する患者が新患ですので、ここではそちらに絞って書きます。
新患を集める為に必要不可欠なのは地域への「認知対策」です。
院長が何もしなければ最初は医院の前を通る人にしか存在を認知されませんので、認知対策はどんな医院でも必要なのです。
ちなみに、医院前を多くの人が通るから・・・長年この地域で診療しているから地域の住民には認知されているだろうという考えは間違いです。
人には自分にとって必要な情報しか残さないという機能がありますので、はやり歯科の治療が必要な人たちに認知されるということが不可欠なのです。
「認知ステージ」は主に広告と院内マーケティングを使います。
新患を増やす方法は主に、
①診療圏内の看板活用
②ホームページやポータルサイトの広告
③かかりつけ患者からの紹介
④多職種からの紹介
⑤院内マーケティングによる集患
があります。
ちなみにSNS活用はコミュニティの構築には有効だと思いますが、集患に繋げられる投稿ができるスタッフが院内にはいないことが殆どなので、お勧めはしません。
また、本来ならばブランド戦略を基に上記の各手法を連携させる方が効果的になる。
しかし、ブランドを構築できる歯科医院は少ないので単発の対策になり易いのです。
ちなみに、何回も書いていますが、医院によって「診療圏」の広さは違います。
強いコンテンツとブランド力を持っていれば診療圏は拡がりますが保険のう蝕治療の診療圏は狭い。
だから、院長はどんな治療コンテンツを使ってどこの地域からどうやって患者を集めるのかを考えてから新患を集める対策をおこなう必要があるのです。
でないと広告費を無駄に使うことになりますし、成果には繋がらない。
ホームページは作成したものの「キーワード検索」をしても1ページ目の上部に表示されない。
PPC広告の運用をお願いしているがコンバージョン率が低い。
野立て看板はあるが必要な人に情報が届かない、文字が小さくて情報量が多すぎて読めない・・・・等
私はご依頼があれば診療圏調査をおこないますが、ほんと、どこの地域でも、ネットやリアルでの効果の無い新患対策で溢れています。
お金をかけているのに効果を測定して改善をしていない院長が多いことも残念です。
事業者の中にはお金をもらっているのに最初以外は対策を殆どしていない場合もあるのに院長は対策ができている気でいる・・・。
対策の成果を測定して評価しないから無駄にお金を支払っていることにさえ気づかないのです。
今までは院長の勘による経営でも何とかなりましたが、これからの時代には「会計」も「マーケティング」も勘だけでは成果は出せません。
勘で経営をしているから、
・売上の伸びが鈍ってきた
・新患が減ってきた
・予約枠の空きが気になる
・Googleのマイナスの口コミが増えてきた
・残るお金が減ってきた・・・
という状態になるのです。
さて、先生はどうされますか?
Posted at 05:00