おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
私の経営ブログでは歯科医院経営で必要とされる売上額などは書かない様にしています。
何故なら、医院ごとに経営資源や環境、戦略が違うので基準額は医院ごとに違うからです。
また、企業が歯科医院に営業をかける参考にされたくないので書かないのです。
例えば個人開業の保険診療で1000万円の売上なら
変動費が200万円
人件費が200万円
その他固定費が300万円
で経常利益が300万円
が標準的な経営モデルだと昔は言われていました。
私も昔はストラック図を使ってどうしたら上記の比率になるのかを考えたりもしました。
しかし、何回も書いていますが経営の平均値は気休めにはなっても役には立ちません。
だから、医院ごと、収益モデルごとに目標とする数値目標を院長が決めなければならないのです。
では、先生の医院では
・院長の売上
・勤務ドクターの売上
・歯科衛生士の売上
はどれ位の経験年数で「保険」と「自費」それぞれいくらの売上を上げるのが妥当で、その売上に対していくらの利益を確保できいくらの報酬を支払うべきなのでしょうか?
一般的には年収の●倍以上の売上が必要だと言われますが先生の医院ではどうでしょうか?
私は勤務ドクターやスタッフの報酬を上げていく為には、人ごとに目標とする売上を明確にしていくことが必要だと考えています。
※目標の売上を本人に伝えるのかどうかは本人の成長度による。
もちろん、確保した利益は直接的に売上を上げる人だけではなく、診療スタッフや受付、事務、技工士、クリーンスタッフなどにも配分しなくてはいけませんし医院の他のコストの支払いや未来の為の資金準備等も必要ですので、目標の数値はそれらも含めたものとなるのです。
もし、先生の医院で数値的目標を追いかけていないのなら理念はあっても実現する可能性は低いでしょう。
そして、院長のリタイア時期が不明確であれば事業承継さえも上手くいかなくなる可能性が高いのです。
「理想」への到達度は数値によって証明され、利益によって保証される。
ドンブリ勘定では駄目なのです。
※ただ、チームメンバーの心の中で理念と数字との関連づけができていなければ、スタッフや勤務ドクターが数字の達成に疲弊していきますので注意が必要です。紐づけ方を間違えば失敗しますのでご注意くださいね。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:01