おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
一般企業が自社の販売商品を分析する方法にABC分析があります。
例えば
①主力商品
②次期主力商品
③汎用品
④少量販売品
⑤不採算品
などに販売商品を分けて、今後の販売戦略を考えるのです。
一般的には主力商品のブランド力を強化しながら次期主力商品を主力商品に育てます。そして⑤は販売中止、③④は将来性を判断しながら新規商品などに入れ替えるのです。
企業によっては④の少量販売品も含めた品揃えを充実させる戦略を取る企業もある(トラスコ中山など)。それは「あのお店に行けば何でもそろう」と消費者の頭にインプットするブランド戦略なのです。
医療の場合には一般企業と同じように考えることは出来ません。
例えば保険診療の場合には不採算な治療であっても患者の健康の為に取り扱う必要があるからです。
しかし、戦略によってどんな患者層を集めるのかはある程度はコントロールできる。
不採算品は販売中止には出来ませんが、「次期主力商品」を増やすことは可能なのです。
実際に医院によって収益構造は違います。
例えば同じ利益を上げるのに1.5倍の人件費がかかる医院もありますし、変動比率も倍近い差がある・・・。
これらは医院の治療コンテンツの構成割合によって収益性が変わるからです。
だから院長はABC分析によって時間をかけて収益構造の改善に取り組まなければならないのです。
その前に、採用している収益モデルから見て現在の収益性が適正なのかを判断できない院長が多いのではないでしょうか。
収益構造改善の取り組みを日常的に行えるか?
改善できないと、これから加速するコストの増大によって収益性は更に悪化していくのです。
先生はどうされますか?
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00