おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
私が開業医団体で勤務した期間は30年、そして開業医団体から独立して歯科医院専門のコーチとして活動して9年が過ぎました。
長年、院長のお悩みをお聴きしてきて分かったのは、
歯科医院にはステージがあり、ステージごとに発生する問題や取組むべき課題が違うという事でした。
だから院長はどれ位の規模になればどんな問題が発生するのかを知っていて、その問題を未然に防ぐ為にどんな課題を設定して早めに取組むのかが大切なのです。
ステージアップによって生じることが確実な問題を事前に解決することを怠っていれば、問題は色々な方面を巻き込みながら発生する。
その代表例が医院理念に基づく組織づくり(組織マネジメント)なのです。
理念に基づく組織づくり、特に権限の委譲が進んでいなければ組織が大きくなることによって様々な問題が複合的に発生し院長は疲弊していきます。
院長はスタッフから細かいことまで指示を求められますので、「そんなこと位自分で判断して」と思う様になるのです。
そんな組織がどうなっていくのかは明白です。
いつまで経ってもスタッフが自走せずに院長がいろんな部署の問題解決にも関わらなければいけない組織。
経営相談で院長は「うちのスタッフには自主性が足りない」と仰ることが多いのですが、スタッフの自主性を奪ってしまったのが院長自身であることには気づかないのです。
長年、歯科医院や医科の医院の組織を見てきた私だからこそ分かるのはその歯科医院の未来です。
現在のままでいれば近い将来にどんな問題が発生するのかが見えてしまうのです。
だから歯科医院の院長には理念に基づいた組織づくりを進めて頂き、ステージアップによって発生する問題を未然に防いで頂きたい。
そう思うのです。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00