おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医療が治療型から治療・管理・連携型に移行していくのに合わせ、勤務ドクターやスタッフも長期雇用ができる経営的な体力をつけていくことが歯科医院に必要だと私は感じています。
理由の一つ目はこれから若い人材を採用するハードルが更に上がっていくこと。
そして二つ目の理由は、日本社会は国力が低下し非正規化などによって貧困化しており、長く安定して働ける職場、そして賃金を上げていける職場でなければ働いてくれる人が集まらないこと。
そして、女性が働くにはライフイベントを乗り越える必要があり、それに対応できる歯科医院しか選んでもらえなくなる為。
三つ目の理由は、成長の為に必要な努力を続けられる人材だけを医院に残す為です。
医院の考え方に合わない人材がいたとしても退職によって医院が回らなくなるのなら、体制が整うまでは抜けると困るので厳しくは対処しづらい。
院内が安定していてすぐに代わりの人材が見つかる時代なら成長の為の手厚いサポートをしてもコップが上向かない人は退職してもらっても良いのですが、代わりを見つけるのに苦心する時代においては躊躇する場面も出てくるのです。
だからこそ、医院文化に合う人材だけに残ってもらう為にも、今の時点から積極的に採用と育成に動き、未来に起こりうる問題の発生を回避しなければならないのです。
組織には野球やサッカーのポジションの様に欠かせないポジションが沢山あります。
幹部となるスタッフが育てば組織は安定して発展でき経営面でも成果をだすことが出来ますが、新人スタッフが多い不安定な組織では院長が実現したい理想に近づくことが出来ないのです。
これからの時代は「質の高い歯科医療」が求められます。
質を高めるには医院メンバーの成長が必要であり、スタッフの長期雇用が必要。そして質を高めることによって収益性の向上が実現するのです。
人材不足の時代においては優秀な人材を採用するのは一苦労ですが、「組織は人づくり」と言われる様にスタッフや勤務ドクターが長く働ける環境をつくり、彼らが「長く働きたい」と言ってくれる組織をつくれる院長が最強なのです。
では、スタッフや勤務ドクターの長期雇用の実現の為に何をする必要がるのか?
長期雇用によって増えた組織の「経験値」を収益に変えるのも院長の役割です。
お考えくださいね。
組織づくりは苦労も多いですが、スタッフが成長した時の喜びは何ものにも代え難い。
何事も諦めたらそこでゲームセットなのです。
Posted at 05:00