おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
院長に必要な力の一つに求心力があります。
「求心力」には二つの意味があり、一つ目の意味は「物体が円運動をするときに円の中心に向かって物体に働く力」のこと。
そして、もう一つは「人を惹きつけ巻き込んでいくことが出来る力」のことです。
コアコンピタンス(医院経営の中核となる強み)を築き経営的に上手くいったとしても、求心力がないとチームをまとめて共通の目標に向かうことができないのです。
40年近く医療機関に関わってきて感じるのは「求心力」にも色々なタイプがあるということ。
コミュニケーション能力が高い院長は語るだけでチームメンバーを惹きつけることが出来るでしょう。
しかし、言葉数が少ない院長であっても求心力は生むことができる、というか無意識的に院長がおこなっている行動にチームメンバーが惹きつけられてチームがまとまっていく場合があります。
そういう医院では院長が大切にしている行動をチームメンバーが自然と真似始めるのです。
スタッフに話を聞いてみると「院長が患者さんにいつもされていて大切なことだと思ったから」と話してくれるのです。
色んなタイプの院長と出会ってきて、「言葉」も大切だけれど求心力がある院長はやはり「姿勢」に周りが惹きつけられると感じています。
最悪なのは言行不一致・・・
言葉では良いことを言っていても院長の行動がそれとは違うことをしている瞬間をスタッフは見逃しません。
別に失敗しても上手くいかなくても饒舌でなくても大丈夫で、失敗しても「人として」「歯科医療として」大切なことを実行しようと努力する院長の「姿勢」に人は惹きつけられるのです。
歯科医療に真摯に取り組む院長はチームメンバーだけでなく患者も関係する事業者をも惹きつけます。
院長が努力して自分の治療技術を高め、患者を健康にしようと真摯に関わっていく姿を見て、スタッフも「私も頑張らなければ」と感じるのです。
私は院長と「人として」「歯科医療として」大切なことを続けることが歯科医院経営が上手くいく為の根幹であるという話をします。
「正しいこと」を続けるには相当な努力が必要ですが、根幹から外れていくと求心力を失い歯科医院経営も上手くいかなくなっていくからです。
いつの時代も人々は「正義のヒーロー」に惹きつけられる。
そのことを多くの歯科医院と院長を見ていて感じるのです。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00