おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
私が歯科医院の診療を見学して感じるのは医院によって動線の長さが違い、それによって、
・スタッフの移動距離
・材料などの在庫量
・患者の移動距離
・感染リスク
・必要な設備(カメラ、インカム、エアトンネル)
などが違うという事です。
歯科医院の院長がこれからの5年で考えるべきことは「動線」をどれだけ短くし、「手間」をどれだけ減らすことができるのかという事。
例えば、院長のお悩みの一つに電話の多さと受付スタッフの接客品質があります。
患者の質問内容によっては受付スタッフは担当歯科医師の治療の合間を見つけて患者からの質問を伝え、返答を聞いて電話口で待っている患者に伝えなければいけないのです。そんな時に限って追加の質問が出たりもする。
治療エリアでも医院ごとにシステムはバラバラです。
各ユニットに必要な治療材料や器具を備え付けてる医院もあれば、セントラル方式でバックヤードに取りに行かなければいけない器具の範囲が広い医院もあります。
器具のマネジメントが出来ていなければ、スタッフはキャビネットに見つからない器具を探して他のユニットのキャビネットを探すことになりますし、そんな医院の場合は借りた器具はたいてい元の場所には戻りません。
また、ドクターでなくても良い処置などを歯科衛生士にお願いすればドクターはより多くの患者を治療できますが、ドクターごとにこだわりがあり手間がかかるドクターもいる。そんな場合にもスタッフは動き回る必要があり、結局、ユニットをあけるのが遅くなったりするのです。
院長が目指すべきは患者にとって歯科医療にとって高い品質を提供できる動線を整備することです。
重要度が低い作業や処置は短時間で終え、残った時間を患者が納得する治療説明やOHIに使わなくてはいけないのです。
一度、院内のオペレーションやコミュニケーションシステムを見直されることをお勧めします。
結構、あまり重要でないドクターのこだわりややり易い手順によって時間が使われていることも多いと思います。
限られた時間や人などの経営資源をどう有効的に使うのか?
保険診療では使える時間が限られますので、その中で有効な時間や人の使い方で患者の満足を得る方法を考えてみてくださいね。
テーマ:業務改善
Posted at 05:00