おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
私が歯科医院の経営環境を分析したり未来を予測していて感じるのは「攻めずに現状維持の院長はジリ貧になっていく」ということ。
先日開催された経済財政諮問会議の中でも「働き盛りの年収が25年前と比べて100万円以上も減っている」ということが発表された。
しかし、実際には年収が減っていない層もある。
つまり、日本の経済と環境変化に興味を持ち、変化に適応する為に攻め続けてきた人たちの年収は下がっていないのですが、環境が変化していることに気づかずに対応できていない人たちの非正規雇用化が加速し、日本人の年収が下がってきているのです。
この傾向はまだまだ続きます。
RPAやAI、ロボティクスなどの進化によって機械やコンピュータに代替される仕事はまだまだあるからです。
最初は大企業にしか導入できない高額な効率化システムも、コモディティ化が進むことによって中規模な企業も導入が進み、そして人がいらない仕事が増えていくのです・・・
「こんなことはAIやロボットにできるはずがない・・・」
そう考えられている仕事の多くもこれからの15年で代替可能になっていきますし職種自体が不要になるものもある。
だから変化についていけない人たちの年収はこれからも下がり続け、変化に対応し続けている人のチャンスは拡がっていくのです。
こういう経営環境の変化は歯科医療でも起こっていて、先頭集団の院長は未来の経営環境の変化を予測して攻め続けておられます。
しかし、経営環境の変化やその意味に気づかずに昨日と同じ今日を過ごす院長の方が残念ですが圧倒的に多い。
これから、歯科医院経営も二極化が加速します。
攻め続けて収益構造を強化し、国が求める歯科医療の役割に対応できるようになる医院と、経営環境の変化に対応できずに医院の売上が低迷し、そのことによって経営に必要な投資ができなくなる医院とに分かれていくのです。
「現在」に止まれる人は一人もいない・・・。
人は皆、逆向きのエスカレーターに乗っている。
「未来」を目指してステップを上がらなければ「過去」に置いてきぼりにされるのです。
先生の医院はこの1年でどれくらい進化したでしょうか?
「まだ大丈夫」
自分を安心させるその言葉がマイナスのスパイラルの入り口かもしれませんね。
テーマ:経営環境の変化
Posted at 05:00