おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
国の医療政策によって診療報酬体系が徐々に変わり、歯科医院が提供するべき歯科医療の領域が拡がっている近年。
院長がどの分野に限られた資源を投下していくのかの判断が求められています。
歯科医院ごとに
・使える資金
・使える時間
・割ける人数
・メンバーの経験値
・仕組化スキル
・情報の質
・マーケティングのノウハウ
・成果を出す技術(落とし込み力)
・来院する患者層
が違いますので、他の医院で上手くいっているからといってそれが先生の医院でも上手くいくとは限らないのです。
設備も仕組みも、それを扱う側の能力が問われる。
例えば、もの凄く有能なTCが先生の医院にいたとします。
そのTC(Aさん)が患者に説明をすると患者が納得して提案された治療法を受入れる。しかし、他のTC(Bさん)が提案すると患者は自分にとって無難な治療法を選択するという事が同じ医院内でも起こっているのです。
この場合、Bさんのレベルを上げていく事は必要なのですが、Aさんの個人力の高さによって実現している成果をBさんが追いかけ過ぎてはいけないのです。BさんにはBさんの得意分野があり、その良さを活かす方法を考えていくことが大切です。
同じ医院内でもそれを扱う人のスキルによって結果が変わってくるのに、他の医院がそれを学んだからといって簡単に真似できるものではありません。
だから、医院ステージによってモデリング先も違いますし落とし込み方も変えていく必要があるのです。
院長が最終的に目指すのは、仕組化を進めながら標準化(練習すれば誰がやっても出来る仕組み)することであり、段階的に仕組み自体のレベルアップをはかること。
個人力の高さは成果に繋がりますが、それに頼り過ぎる医院はその人の退職によって打撃を受けることになるのです。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00