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◆歯科医院経営ブログ

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歯科医院経営成功マニュアル その30 賃上げと労働環境改善  [2022年02月24日]
 
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
 
朝起きて昨日書いたはずのブログをチェックしたら消えていて慌てました(笑)
 
今日は「賃上げ」の話です。
 
 
さて、先生はスタッフや勤務ドクターの賃金をどこまで引き上げていく戦略をお持ちでしょうか?
 
「えっ、賃上げって戦略なの?」って思われましたか?
 
 
 
その通り、賃上げは立派な戦略なのです。
 
今年の春闘でトヨタ自動車は労働組合が出した要求をすべて受け入れるという方針を決めました。
 
多くの企業が賃上げが出来ておらず日本全体の賃金が上がっていない中で物価が上昇を始めた。
 
 
そんな中で豊田章男社長の「満額回答」の決断は社員のモチベーションを高め組織のベクトルをまとめあげる大きな一手となるのです。
 
これから自動車産業は「脱炭素」と闘わなくてはならないからです。
 
 
 
 
同様に歯科医院の院長がスタッフの賃金を上げていける収益を生み出すことは、
 
・人材不足対策
・長期雇用(出産・育児・介護などへの対応、時短)
・長期管理型歯科医院への移行
・生産性、収益性の向上
・最低賃金上昇への対応
・都市部の人件費高騰への対策
 
を実現していく為に欠かせません。
 
 
 
 
歯科医院から受け取る賃金が低ければスタッフは生活を維持できなくなり他の条件の良い歯科医院を探します。
 
最近はコロナによって配偶者が職を失ったり賃金が減ったりする場合も多いので、スタッフも十分な賃金を得られる職場を探しているのです。
 
歯科衛生士の募集をだせば40~50歳位の人の応募が多かったり条件を指定してくる人が多かったりしていますよね。
 
みんな生活を維持するのに必死なのです。
 
 
 
 
また、これから人件費を含む固定費は増えていきますが保険診療で得られる報酬単価が上がっていく事は考えられません。
 
 
従って今まで通りの歯科医院経営をしていれば、
 
・残る利益とキャッシュが減る
・税金や社会保険料の事業主負担が増え打撃を受ける
・募集してもスタッフが集まらなくなる
・スタッフが好条件を求めて転職していく
・スタッフの長期雇用ができない
・競合歯科医院に患者が流れていく
 
となり、経営がジリ貧になっていくのです。
 
 
 
 
だから、経営的な結果を出しスタッフの労働環境を改善していかなければ労働集約型である歯科医院にはスタッフが集まらず、マンパワー不足によって回らなくなっていくのです。
 
 
逆の発想からいけば、スタッフの労働環境を改善して長く働ける歯科医院を作ることが人材採用においても経営的な結果を出すことにおいても立派な戦略になっていく。
 
最近はそういう戦略を取る院長も出てきていて人材採用で有利に立とうと動いています。
 
 
 
中には経営的な成果を伴わない賃上げも見受けられますが、そのやり方もどこかで破綻します。
 
やはり、経営的な結果を出せる医院を目指すことなしに歯科医院経営は成立しない時代に入ったのです。
 
 
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