おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
これから日本の医療機関や中小企業には大型化が求められていきます。
DXが進行しAIやロボティクスが飛躍的な進化を遂げている時代において、社会の変化に対応していくには経営の体力が必要不可欠となるからです。
そしてDXの進行は世界的なプラットフォーマーを更に有利にしていく・・・。
量子コンピュータが実用化され、6G以降の通信環境が整備されていけば社会の在り方は大きく変わる。
もちろん、医療技術やシステムにも劇的な変化が起こっていますので医療の在り方も変わっていくのです。
なんか、日本国民全体が「井の中の蛙」になってしまっている気がします。世界で起こっている大きな変化を知らないまま多くの人が日常生活を送っている。
しかし、その世界的な大きな波にこれから日本も先生も巻き込まれていくのです。
そんな激動の時代を乗り越えていく為に必要となるのは、チームを組織化してチーム力を環境変化に最適化することです。
医院規模の拡大は経営のセンスがあれば可能ですが、売上の成長に組織の成長が追いつかないと様々な問題が起こるからです。
院長は歯科医療において歯科医師としてのレベルを高めることに時間を使ってこられた為に、組織が大きくなるとどんな問題が発生しその問題を解決しながら組織を発展させる為にどんな仕組みや取り組みが必要なのかを学んでこられなかった場合が多い。
だから、医院規模の拡大にともなって様々な問題が発生し医院ステージを上げていく障害となるのです。
歯科医院の場合には、どの規模になるとどんな問題が発生するのかはほぼ決まっていますので、前もって対策をしたり問題が発生しにくいマネジメント方法に変えたりした方が良いと思います。
私はティール組織など理想と言われる組織を最終的には目指すにしても、歯科医院で最初からそれを目標とすることには問題があると考えています。
ティール組織は一人一人の能力が高く自律できるメンバーが揃っていて初めて目指せる。
実際に院長やチームメンバーの成長度は医院によってかなりの差があり、現実的にはその成長度に合わせたマネジメントを行うしかないのです。
医院を自走させるにはチームメンバーが自走を目指せるステージに到達して初めて挑戦できるのです。
それまでは、チームメンバーを教え育て、コーチングによって自己実現領域に導き、ひとり一人をファシリテートしながら組織をつくっていく必要があるのです。
これからの時代には医療介護におけるマンパワーは更に不足しますので、作業部分は自動化したりしながらマンパワーを創造性が発揮できる分野に移していく必要があります。
最近は歯科界にもいろんな組織論が入ってきていますが、治療、オペレーション、コミュニケーション(患者への寄り添い)、作業のすべてをコンピュータや機械により自動化できない以上、チームメンバーと真剣に関わり医療の未来を担う人材を育てていくしかない。
組織づくりは人づくり
私はそう考えています。
Posted at 05:00