おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
最近は、経営計画のセミナーに参加して経営計画を立てる院長も少しは増えてきました。
理念の一部であるビジョンから中期経営計画を立て、そこから単年度計画とアクションプランを実行していく組織を作れれば歯科医院を発展させられる可能性は高まります。
だから、数値管理によって現状を見える化して院長が理想とされる質の高い医療サービスを提供できる医院を目指して頂きたいのです。
ただ、まだ組織としては発展途上の医院は「中期経営計画」は立てないことが多いし立てても計画に問題がある場合が多い。
それは「目標数値が願望であり達成する為の根拠が示されていない」ことです。
例えば、「売上を10%増やす」と目標を立てたとしましょう。
しかし、何の為に10%の売上アップが必要なのでしょうか?
そしてどんな治療コンテンツを強化して売上を10%アップするのでしょうか?
売上10%アップすれば利益はどれだけ増えるのでしょうか?
マンパワーやチームメンバーのスキルは大丈夫でしょうか?
仕掛けや仕組みは作れているでしょうか?
それは新たな固定費が発生せずに達成できるものなのでしょうか?
それとも固定費に投資することで長期に渡って利益を生む仕組みの導入なのでしょうか?
少し考えただけで疑問はたくさん浮かんできます。
そういった疑問に即答できる根拠を院長が持っていなければ数値目標は達成できないのです。
例えば取り組み方によっては売上を10%増やすと利益率が低下する場合もあるのですがご存じでしょうか?
売上を見るのではなく「収益構造」を見てどこに対して対策をすれば利益が増えるのかをご存じない院長は多い。
売上の裏側には「コスト」があり、コストがあまりかからない対策と売上は増えるがコストと手間が大幅に増える対策があることを理解できていない・・・。
何に取組むから医院の収益構造が改善され利益が出しやすい経営体質になるのか?を理解して歯科医院を経営することはこれからの時代には欠かせません。
経営計画を立てても最初は目標通りの結果にはなりませんが、計画に徐々に根拠を与えていく事で計画の達成確率は高められます。
セミナーでは経営計画の立て方は教えてくれますが、計画に根拠を与えるのは院長がおこなう必要があるのです。
でも、ビジョンを明確にしてチームメンバーを鼓舞しながら取り組むことは不可欠な時代です。
だから、止めてしまわずに続けてくださいね。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00