おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
私が経営相談を受ける場合、経営資料のPDFをお送りしていただき経営の状況を確認します。
決算書や申告書があるのは当然ですね。
しかし、経営状態を示す数値の管理ができていない歯科医院がとても多いのです。
となると、財務諸表で「結果」は確認できますが、その結果を生むためにおこなっている活動の評価ができない。
大きな歯科医院では数値管理は出来ている場合が多いのですが、KGI(重要目標達成指標)とKPI(重要業績評価指標)がゴッチャになっている場合もあります。
歯科医院が発展していく上で理念からビジョンを明確にし、そこから中期経営計画+戦略⇒単年度目標+戦術と進めますが、目標を達成する為に効果的な行動の質と行動量の測定ができていない場合が多いのです
そうなるとOODAやPDCAが回らずに目標達成に近づくことができない。
逆に、KGI、KPI、KSFの設定まで完璧に行っているが為に組織の創造性を奪ってしまっているケースも見受けられます。
数値で管理する仕組みが強化され過ぎるとチームメンバーの行動への動機づけが「数値目標の達成」に偏りすぎ、歯科医療として不可欠な患者への寄り添い力を低下させてしまうからです。
院長は数値と歯科医療の質の両面をみながら全体を最適化していく必要がある。
ちなみに「数値」と「歯科医療の質」は一致させることができます。
ミーティングで数値目標達成に偏った提案を院長がおこないスタッフが下を向いている風景は組織づくりができていない歯科医院あるあるですが、数値目標は「手段」ですので、手段に動機づけられるスタッフは一人もいないのです。
そこを勘違いして売上の話ばかりしてチームの活性を下げている医院も多い気がしています。
とにかく、歯科医療の質を向上させる場合も経営の数値を改善していく場合も「数値管理」は欠かせません。
ただ、数値管理の落とし込み方に問題があるのです。
「ホスピタリティ(寄り添い力)」も数値で見える化できるんですよ。
だから、一刻も早く数値によって先生にとっての理想の医院に近づかれることをお勧め致します。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00