おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
私が経営相談を受けていて感じるのは「医院の伸びしろ」の差です。
ある医院は患者にアピールできる材料はあるがマーケティングが下手なだけ。
しかしある医院は提供する歯科医療の質やチームの質が高くなく、それがそのまま患者に伝わっている・・・。
前者はマーケティング対策をし患者への見せ方を変えれば患者は増えていく。
しかし後者は患者にアピールできる材料が乏しいので、短期的には増患対策をおこないながら中長期的に歯科医院のレベルを高めていかなければいずれ短期的な対策は効果が無くなっていくのです。
院長が用意しなければならないのは「中長期的な伸びしろ」です。
これから起こる歯科医療需要の変化や経営環境の変化を予測して医院に加えて育てるべき「タネ」を探す。
そして戦略的に決めた分野の治療の質を向上させ患者の支持を集めるコンテンツを用意しなければいけないのです。
また、そのコンテンツの魅力を外部マーケティングと内部マーケティングを使って地域の方々に伝えていく。
大きな歯科医院の院長はこれが上手い。
先を読んでこれから3年~5年の戦略と戦術案を時間をかけて用意していくのです。
だから医院を発展させていく「伸びしろ」が常にある。
伸びしろをいつデビューさせるのかタイミングを計っているのです。
見極めが必要なのは「その治療コンテンツがキャズムを超える」見込みがあるかです。
キャズムを越えなければ良い治療法であっても患者の支持を得られませんので経営面では負担になる。
有望な治療コンテンツをプロダクトライフサイクルにおけるキャズムの前に準備をし、キャズムの少し前に始めて「成長期初期」の先行者利益を確保し地域シェアを取っていくのです。
上手くいかない院長は「自分の医院に合うタネ」を見つけられず「これからのトレンド」に乗ってしまう・・・。
また、医院経営や提供する歯科医療の質の強化に使う時間が足りていないことが多い。
しかし「1万時間の法則」から考えても時間とお金をかけないと望む成果は得られないのです。
さて、先生は医院の未来を輝かせてくれる「伸びしろ」を準備出来ていますか?
「伸びしろ」を準備する為にはパイロット事業が必要ですので、来年に取り組むパイロット事業について考えてみてくださいね。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00