おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
私が歯科医院のスタッフマネジメントに関わってきて感じるのは、与えられた課題を高いレベルで難なく達成できる人は、課題を達成できない人がなぜ達成できないのかを理解できない場合が多いという事です。
また、人間は自分が現在所有する能力は昔から所有していたというバイアスがかかりますので、教えたことを実行できない人に対して「なんでこんな簡単なこともできないの」「ちゃんと教えたのに出来ないのはきっとやる気がないからだ」と感じてしまうことも多いのです。
しかし、そう感じる方はスタッフが所有する能力は人によって違い、能力を身に着けるスピードも身に着けられる能力の種類も違うということをご存じないのです。
すべてを自分の基準で考えるから「何故できないの?」と考えてしまうのです。
しかし答えは育てる側の能力に焦点を当て直したらすぐにでます。
教え導くスタッフマネジメント能力が現時点では不足しているのです。
プロ野球でも時間をかけて育成契約や独立リーグから這い上がる選手もいますし、伸び悩んでいる選手が監督やコーチが変わることによって才能が開花することもある。
それでも即戦力の選手が欲しいのならば、じゃあ、先生は一流の選手をスカウトしてくることが出来ますか?先生の医院は一流の選手が目指したいと思える組織になっていますか?ということになるのです。
いまは世界的な企業が世界中から有能な人財を集めている時代です。
日本の一流企業や研究機関だって海外企業(機関)への人財流出に頭を抱えている。
医療や介護の分野での本格的な人材不足はこれからやってくるのです。
だから、今いてくれる人を大切し一緒に成長していけない院長は、開業している間はずっと「人」の問題で苦労することになる。
そしてマイナスの口コミが地域に拡散し、募集しても応募してくれなくなるのです。
テーマ:スタッフ育成、チームビルディング
Posted at 05:00