おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
院長の組織化における目標は経営幹部としての役割を任せられるチームメンバーを育てること。
そして、最後には「院長」という役割までも任せられる人材と出会うことです。
チームメンバーが優秀であればティール組織の様な形態も可能ですが、日本でGreen領域に到達した歯科医院がティール組織に移行するには大きなハードルがある。
というよりも日本の歯科医院の95%以上はOrange領域である気もするのです。
理由は経営判断や運営に関する権限はほぼ院長にあり、メンバーはチームの経営をしていないからです。
優秀なドクターと優秀なスタッフとの会話にはティール組織的要素があるとも感じます。
それぞれが自分の得意領域を理解しており、ゴールイメージや役割分担も明確なので阿吽の呼吸で有効な判断と行動ができるのです。
ただ、私の感覚では人が育ってティール組織に近づくと言うよりも、優秀な人材が集まるからティール組織として機能するというイメージ。だから今の歯科業界の人材流入の現状から考えると難しいと言うしかありません。
歯科業界の人材のレベルが低いということではありません。
ティール組織として機能する為のハードルが高いのです。
私はまずはアメーバー経営の様な要素が歯科医院に必要だと考えます。
院長から「与えられる」存在から脱しなければチームメンバーは自律的な存在にはなれないからです。
訪問チームは自律的組織になり易いかもしれません。
いつか歯科医療従事者が「なりたい職業ランキング」の上位に入る時代がくれば。
ティール組織が全国で活躍する様になるのかもしれません。
それまで、先生の医院に合う組織づくりを頑張ってくださいね。
そうそう、ひとつ忠告を!
「組織理論」を追いかけるよりも、目の前の人と信頼関係を構築し成果を出せるようになる為に何が必要なのかを話し合い続けた方が理想への近道ですよ。
医院ごとに到達ステージや構成メンバーも価値観も違うのに、同じ理論が当てはまることなんてあり得ないのです。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00