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◆歯科医院経営ブログ

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令和の時代に成功できる歯科医院経営 その77 モチベーションへの誤解  [2021年10月13日]
 
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
 
経営相談で院長のスタッフマネジメントに関する考えを聴いて私が思うことは「モチベーションに関する誤解が多い」という事です。
 
モチベーションを「テンション」と勘違いする人も多い。
 
 
実際にはモチベーションは自分が必要だと感じる目標を定め、その目標に到達する努力を自らの意思で継続しようとする力のことです。
 
だから、テンションが高くなくても上手くいかなくてもモチベーションが高い人は存在するのです。
 
 
 
 
院長がやりがちなのはスタッフ自身の成長課題に介入しすぎること。
 
また、配慮し過ぎてスタッフと一緒に背負うべき課題を院長一人で背負ってしまうことです。
 
自らの意志で目標達成に向かうスタッフを勇気づけることは必要ですが必要以上に気を遣うのは彼らの成長を阻害するのです。
 
 
 
例えば、スタッフの事を思って診療の終了時間を早くするのを院長だけが苦労して実現するのではスタッフを依存させることにしかならない。
 
「時短」という目標達成の為に収益を落とさずに経営目標を達成することにスタッフを巻き込まなくてはならないのです。
 
 
 
私はスタッフ向けの講座で「働きやすい労働環境は皆さんの努力によって勝ち取っていくものであり、院長が与えてくれるものではありません」と話します。
 
優しい院長が多いので「労働環境を改善してあげたい」と思われると思うでしょうが、人間は自分たちが努力して勝ち取ったものには価値を感じ、与えられたものには価値を感じないことを忘れてはいけないのです。
 
 
 
また、「やらなければならない目標」にスタッフのモチベーションが上がることはありません。
 
よく「仕事だから頑張るのが当たり前」だと言う人がいますが、「仕事だから頑張る」人が、心から患者に寄り添う歯科医療従事者に成長することはないのです。
 
 
 
 
歯科医院の院長は外発的動機づけは得意でも内発的動機づけを高め自己実現ステージまで導くのは苦手な方が多い気がします。 
 
しかし、Googleが以前に発表した「効果的なチームとは何か」にもある様に、チームメンバーの心理的安全性を確保して相互信頼を確立し目的の価値を共有して彼らのパフォーマンスを最大化させるのがチームマネジメントの役割なのです。
 
 
 
 
組織論には様々なものがありすべて一長一短があります。
 
そして、どの組織にでも共通して使える理論は存在しない。
 
感情が行動のベースである人間が理論どおりに動くことはないのです。
 
 
 
だから、院長は自分のチームの特性を十分に理解し、チームメンバーのパフォーマンスの最大化と連携力の強化に努めなければならない。
 
 
院長が正面からチームと関わり、院長一人だけの理想を手放して共有目標を掲げ、チームメンバーの力を信じて頼ることができたら、その時初めて組織化への扉が開くのです。
 
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