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◆歯科医院経営ブログ

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令和の時代に成功できる歯科医院経営 その68 時間あたり生産性の罠  [2021年10月02日]
 
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
 
当たり前の話ですが、歯科医院経営において上手くいく為には先ずは成果に繋がるKPIを継続的に測定することが必要です。
 
そしてKPIの数値を改善する為にオペレーションを改善していくこと。
 
 
 
大きな歯科医院では様々なKPIが設定されチームに共有されています。
 
そしてKPIを測定することによって勤務ドクターやチームメンバーの意識づけが変わり成果に繋がる。
 
しかし、数値の設定方法を間違えれば勤務ドクターの意識が目標数値の達成にいって患者からのクレームにも繋がるのです。
 
だから勤務ドクターが時間に追われる目標設定はあまりお勧めはできません。
 
 
 
 
同じ1000万円の売上を上げるにも、
 
治療単価7,000円なら1429人診なければ達成できませんが、
 
治療単価10万円なら100人で済みます。
 
 
じゃあ、どっちの戦略で目標を達成するのかということなのです。
 
ちなみに、前者には1429人診るコストがかかり、後者は100人診るコストで済みます。
 
 
 
 
時間あたり生産性を高める戦略には注意が必要です。
 
例えば1時間での生産性を考えた場合に「数をこなす」戦略では質を落として経営的にマイナスに働く可能性があります。
 
ドクターごとに手の早さが違うので同じ治療時間内に患者との会話ができるドクターもいれば治療で手一杯のドクターもいる。
 
だから一律に生産性の目標数値を設定してしまうと患者からのクレームやドクターの退職にも繋がります。
 
もちろん、勤務ドクターが算定できていない点数もあるでしょうから、そういったロスを防ぐことは必要だと思います。
 
 
 
 
 
ドクターが治療枠をどう使うのかが重要です。
 
殆どの時間を治療に使ってしまう勤務ドクターには患者とコミュニケーションを取り治療提案できる時間を確保できるように指導していくことが必要だと思います。歯科衛生士も同様ですね。
 
 
保険診療においては生産性の向上が不可欠であることは事実ですが、それによってコンサルやカウンセリングのコミュニケーションシステムが影響を受けてKPIの数値が達成できなくなると本末転倒になる。
 
時間あたり生産性の罠にハマると自費治療も出なくなっていくのです。
 
 
 
 
歯科医院では保険治療の患者と自費治療の患者が同じ空間(医院)で治療を受けることによって様々なダブルバインドが発生します。
 
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