おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
経営やマネジメントの問題が発生した時に「院長の胆力」が問われる。
私はそう感じています。
「胆力」とは何が起こっても恐れたり気後れしない度胸のことを言います。
もちろん、問題が起こっても動じない人は少ない。
一旦はショックを受けて落ち込んだりもするのです。
しかし、大切なのは出来事の意味づけを変えて発生している問題の解決に立ち向かえる状態に院長のマインドを戻せるかです。
ストレスを感じた時にマインドを戻せない院長はスタッフへの態度に出てしまい(スタッフに責任を転嫁する)、そこから色々なものが崩れていくのです。
ここの部分に院長ごとの大きな差があると感じています。
もちろん、院長が出来事のマイナス面を見てしまうのは思考の癖で事実ではありません。
だからマイナス思考の院長は一度は浮かんできた考えを「陽転」するトレーニングを積むことをお勧めします。
「胆力」は勇気を出して問題解決に立ち向かった数に比例して身についていきます。
院内に解決するべき課題があるのに「結果」を恐れて行動できない院長は上手くかないですし、失敗は成功に到達する過程に過ぎないとチャレンジを続ける院長は必ず問題を解決して胆力が身についていくのです。
ストレスを避けて正面から向き合わなければストレスに弱くなり寿命も短くなることがアメリカの大学の研究で分かっています(闘争逃走反応)。
逆にストレスに正面から立ち向かい、「必ず乗り越えられる」と自分を鼓舞できるとDHEAというホルモンが分泌されストレス耐性が強化されるのです(チャレンジ反応)。
※以上、「スタンフォードのストレスを力に変える教科書/ケリー・マクゴニカル著」を参照
ストレス免疫力を高め、胆力を身に着けた院長のみがスタッフから尊敬される存在になれる。
私はそう実感しています。
さて、先生は自分のストレスに立ち向かい、それをスタッフへの態度に出さないでおくことが出来ますか?
不安を感じるスタッフに「大丈夫だから」と励ますことが出来ていますか?
結局はそれが出来るかどうかでスタッフの心理的安全性を確保できるかどうかも決まるのです。
Posted at 05:00