おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
上手くいかない院長と上手くいく院長との違いの第一位、それは「落とし込み力」です。
例えばPDCAサイクルでも「C」の段階で改善が入っています。
新しく取り組むことも最初から上手くいくことは少ないので改善しながら完成度をあげていかないといけない。
しかし、取り組む過程で少しでも上手くいかないことがあると諦めてしまう院長がいるのです。
「失敗は成功の母」だとエジソンの言葉にもあるのに成功するまで改善を続けることができない。
これが院長がスタッフから「またセミナーで新しいことを仕入れてきたみたい」「でも、すぐにブームが去ってやらなくなるよ」と言われる所以なのです。
医院が発展する為に必要な落とし込み力を強化する為に必要なのはスタッフの協力です。
院長が必要性を理解していてもスタッフが必要だと考えていないと協力してくれないので上手くいかない。
もともと、人間は大きな変化を嫌う傾向があります。
そして変化に強い人と変化に弱い人がいる。
だから、学んだことを院内に落とし込むにも段階を考えることが必要なのです。
そして、院長のスタッフへのプレゼン能力も問われる。
スタッフの誰が協力者になってくれるのかの見極めも大切です。
先生の医院にも味方にすると心強いが敵に回すと手ごわいスタッフがいるでしょう(笑)
そのスタッフを攻略できずに落とし込みが上手くいくはずがないのです。
新しいことを落とし込む為には「古い慣習」や「効果がない仕組み」を断捨離することも忘れてはなりません。
歯科医療にとって必要なことも実践する優先順位をつけて入れ替えることが必要だし、隙間を生み出すことが必要なのです。
マンパワーに対してやることが多すぎると「質」が低下する。
それを見極めながら断捨離することの判断は院長にしかできないのです。
たとえば、やるべきことが多いのにスタッフが退職したりしてマンパワーが低下する時期はどこの医院にもあります。
しかし、新たに導入しようとしている仕組みを落とし込むことは医院の未来を切り開く為に欠かせない。
じゃあ、どうやって落とし込んでいくのかということを考えなければならないのです。
これからの時代にはマンパワーが充足している時期の方が少ない。だから、マンパワーが充足するまで待っていては時代の変化に取り残されるのです。
「マンパワーが不足=やっていた大切な事ができない」ではなくて「マンパワーが不足=一部断捨離して大切なことを続けられるよう工夫する」でなければ、「マンパワー不足=ジリ貧」となってしまいます。
当然、そうならない為に攻めの人材確保戦略は不可欠ですし、大切なことは何なのかを明確にしてスタッフとのベクトルを合わせていかなければならない。
「落とし込み力=スタッフとのベクトルを合わせる能力」でもあるのです。
だからスタッフとの日々のコミュニケーションをサボっていると「落とし込み力」は向上しません。
院長が面倒がるスタッフとの「コミュニケーションの深さ」と「落とし込み力」は比例する。
そう感じています。
Posted at 05:00