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◆歯科医院経営ブログ

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成功する歯科医院の院長に不可欠な能力 その19 治療提案力  [2021年05月29日]
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
 
 
さあ、しっかり診断して治療計画も立て患者にとって最善の治療法を提案する為の準備ができました。
 
しかし、ここで注意しなければならないのは患者に提案するのはドクターが所有する治療技術を使った「最善の治療」だと言うことです。
 
 
 
世の中に存在する「最高の治療」を受けることができる人は限られる。
 
 
だから歯科医院では、患者の要望やドクターの治療技術を踏まえた「最善の治療」を患者に受け入れてもらうことを目指す必要があるのです。
 
 
 
もちろん、最初に治療法を提案して患者を納得させる役割はドクターが担います。
 
歯科治療は補綴物の選択ではないのに、長年続いてきた補綴コンサルによって患者の頭の中に「素材の選択」だという誤解が生じた。
 
歯科治療は補綴物の選択だけだはないし患者の未来の健康の為に他にもっと患者に提案するべきことがあるのに出来ていない歯科医院が多いのです。
 
 
 
でもそれでは患者の未来も歯科医院の未来も救えないのです。
 
 
 
 
また、治療を担当した歯科医師がしっかりと診断でき、治療計画を立てたとしても、それをしっかり患者に伝えられる歯科医師は限られます。
 
 
どういうことかと言えば、
 
①自分の治療技術と治療結果に確信が持てない為提案を躊躇う。
②この患者はこの治療提案を受けないのではないかと忖度が働く。
③提案すれば自分が更に忙しくなるので保険の提案で済ませる。
 
ということが全国の歯科医院で起こっているのです。
 
 
 
 
 
また、当然ですが歯科医師より患者が所有する健康や治療の知識量は少ない。
 
 
だから患者は歯科医師からの治療提案が自分にとって最善の治療法でない場合であってもそれを正しく判断できない。
 
 
 
 
院長が考えるべきなのは、医院が所有する治療に関する資源を総動員して治療した場合にどんな治療ができるのかを患者に提案するべきだと思うのです。
 
そして、TCが補助的に関わるにしても患者を納得させる力を持っているのは歯科医師だけなのです。
 
 
 
 
ちゃんと治療の選択肢についての説明を受けた上で患者が選択する治療は患者の自己責任です。
 
患者が選択した治療法で最善を尽くせば良いと思います。
 
しかし、治療効果が高いとわかっている最善の治療法を患者に提案しないのはインフォームドコンセントの考え方から外れていると思うのです。
 
 
 
 
私は勤務ドクターやスタッフに向けた講座で「治療効果が高い治療がその症例では自費だったとして、それを自費だから患者に提案しにくいと感じるのは自分が良い人だと思われたいだけで、あなたが患者を値踏みしているのです」「あなたにとって大切な人が重篤な病気なら、保険が適用されない治療であっても効果的な治療法なら何とか受けさせたいと思うでしょう」と話します。
 
 
 
 
 
 
また、院長が考える必要があるのは、患者に取って最善の治療法を患者が納得して受け入れるには、ドクター一人の治療提案力だけを磨いただけでは不十分だということです。
 
 
 
私は、長期管理時代においては初診で患者が来院した瞬間から、チームメンバーは「この患者が最善の治療法を受け入れて、離脱しないで医院と二人三脚で健康を守っていく為にはどうしてあげるのが良いのだろうか?」と考えつづけることが必要だと考えています。
 
 
院長は「患者が離脱したら悔しがってオペレーションや動機づけの仕組みを改善しようとするスタッフ」を育ててなければならないのです。
 
 
 
 
先日、テレビでコロナによる生活困窮者を支援する団体の代表やメンバーが取材されていましたが、本当に真剣に相手のことを考えて支援している。
 
それと同じ気持ちをチームメンバーが持てるように院長はファシリテートしなければならないのです。
 
 
 
 
そして院長だけでなくチームとしての治療提案力を高めて患者の未来の健康を守る活動に取り組む。
 
 
すると、医院の評判が地域に拡がり経営的にも上手くいくようになるのです。
 
 
 
 
 
実現したい歯科医療があるのに、それと反する行動をしていませんか?
 
妥協していませんか?
 
理想を実現する為に必要なことなのに「忙しいから無理」だと言い訳していませんか?
 
 
 
 
患者の未来の健康と歯科医院の未来を守る為に「チームとしての治療提案力」を磨く。
 
忙しくても努力を続け諦めない。
 
そのことが歯科医療従事者としての重くも尊い使命なのです。
 
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