おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医院経営に関わらず経営者に必要なのは医院の理念を明確にして医院を発展させることです。
理念は
①ミッション
②ビジョン
③バリュー(共有する価値と行動規準)
に分かれ、理念を明確にして日常の行動にまで落とし込むことが出来る院長の医院は、
・歯科医療としても
・歯科医院経営としても
・社会的存在としても
上手くいくし、地域に医院の価値が明確に伝わるようになっていきます。
しかし、歯科医院では主に5つの問題によって組織の発展が阻害される可能性がある。
それは、
①理念を軽視してマーケティングの手法にばかり依存している
②ミッション、ビジョン、バリューを明確にできていない
③理念は決めているが院内に落とし込めていない
④院長が理念に反した行動を取ったり実行できていない(ブレている)。
⑤理念と経営がリンクしていない為、経営で結果をだせない。
なのです。
私は「三方よしビジョン達成サポート」と名乗っています。
何故なら、経営理念(ミッション、ビジョン、バリュー)の中でミッションは朧気ながら持っておられる院長が多い(言語化はできていない)。
しかし、明確なビジョンをチームメンバーに示すには経営者としての高い能力が必要で、ビジョンが明確でない為にチームを目標達成に導けていない院長が多いと感じたからです。
例えば、ケーキ店の経営者が「誰にでも買えるケーキを提供し、買った人が一瞬でも幸せだと感じる時間を創り出す」というミッションを持っていたとしましょう。
しかし、一見高価ではない様に思えるケーキであっても買うことができない人は存在するのです。
だから、ケーキ店の経営者は自分のミッションを実現する為に色々な改善策を店舗スタッフに提案して共有し、スタッフと苦労しながらも目標を実現させていくことになります。
例えば「誰もがケーキを食べることによって幸せな時間を得られるよう、小麦アレルギーの人でも美味しく食べられるケーキの開発」をビジョンの一つとして取り組み、米粉のケーキなどを販売されている経営者がいる。
この場合には「ミッション⇒ビジョン⇒方針」に基づいてブレずに取り組みが進められ一貫性がある。
チームが向かうべき方向が明確なのでスタッフは迷うことなく目標達成に向かって努力が出来るのです。
経営者が掲げているビジョンもスタッフを動機づけるには十分だと思います。
このことは歯科医院でも同じなのですが、医院のミッション、ビジョン、バリューが不明確なために組織の成長が阻害されている場合がとても多い。
多くの歯科医院では唯一の価値基準は院長の中にあり、それも日によってブレるのでスタッフにとっては訳がわかりません。
院長が「自分の理想は明確でスタッフに伝わっている」と勘違いしている場合も多く、組織が停滞して経営的にも上手くいかない原因が院長にあると本人が気づいていることは殆どないのです。
創業理念は変わりませんが医院の経営理念は時代とともに変化していきますし、組織が成長すれば更に上位の概念を担うことが可能になります。
だから院長が組織の発展を願うのならば歯科医療の質を強化し経営を強化しながら理念を明確にし強化しなければならないのです。
現在のステージにおける医院の理念(ミッション、ビジョン、バリュー)がまだ不明確であれば、組織は理念が明確になった範囲でしか成長しません。
スタッフの視点と院長の視点はズレたままでスタッフは自分の生活の為だけで働くかもしれません。
患者やチームのことより自分の都合を優先して働くスタッフもでてくるでしょう。
院内でいろいろ問題が発生し経営的に壁にぶち当たる原因は医院理念が明確ではないからなのです(落とし込みも出来ていない)。
先生がもっと上のステージを目指されるのならば上位概念を学びそれを達成する為の経営理念を提示し、チームメンバーと一緒に進化さなければならない。
そうそう、ホームページに書いてあるお飾りの経営理念では駄目ですよ。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00