おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
先生の医院のスタッフは、先生が新たな取り組みの提案をした時に心の中でどう思っているでしょうか?
「院長のお金儲けの為にこれ以上負担が増えるのは嫌!」でしょうか。
それとも、
「患者さんの健康の為に院長が一番頑張っているのだから、大変だけど私も頑張ろう!」と思うのでしょうか。
以前、歯科医院の院長は夢を追いかけて大海原に漕ぎ出す船の船長だと書きました。
理想を掲げ聴衆をワクワクさせ、自分も一緒にその夢を追いかけたいと感じる同志を集めなければならないのです。
そして航海中に困難があっても乗組員を鼓舞しながら目的地に向かう。
そんなワンピースみたいな話はアニメーションの世界だけだろ、そう思われましたか?
いいえ、そんな事はありません。
何故なら、社会貢献意識が高いZ世代がこれから社会に出てくるからです。
だから、歯科医院が売上をあげる理由に「みんなの生活を守る為」という言葉が響かなくなっていく。
では、先生の歯科医師としての志は何で、医院は何の為に存在しているのでしょうか?
そして先生のミッションや歯科医院の経営理念はスタッフや患者の心に響くものでしょうか?
チームメンバーがお互いの理想について話し合う時間は取れていますか?
えっ、若いスタッフはよくわからないし苦手なので理想について話し合うことはないですって???
それは勿体ない・・・。
彼らほど理想に向かって努力することに目をキラキラさせる人たちはいないのに・・・
若い世代が持っている魅力や可能性の大きさを活かす為には。、院長が更に上のステージにいて尊敬される存在でなければなりません。
前にもブログで書いたように、先生とスタッフに雇用関係がなかったとしてもスタッフが先生の理想を応援したいと感じることが必要なのです。
その為には院長は日常的にスタッフと互いの理想について話し合う同志でなければならないのです。
例えば、院長に指示されて経営の為に治療中断率の改善に取り組むスタッフと、患者が来院しなくなったことによって患者の口腔内の健康が損なわれないかを心配して自ら改善に取り組むスタッフ。
わかりますか?
上記は目標は同じでも目的が違うので行動へのモチベーションが変わるのです。
もちろん、行動へのモチベーションが高くなるのは後者です。
スタッフはひとり一人、理想の「タネ」を持っています。
そのタネを発芽させて大きく育てるのは院長に不可欠な能力なのです。
そしてスタッフが持つタネは院長が語る理想に刺激されて発芽することが多い。
スタッフの言うことや行動にいちいちイライラしたり、コントロールすることで自分の自尊感情を満たそうとする院長ではスタッフは船のリーダーとしては認めてくれません。
スタッフに語る理想(目的と目標)で、院長の日ごろの姿勢や行動で魅了しなければならないのです。
スタッフをコントロールせずに鼓舞し、院長は自分を見つめ直しながら地道に上のステージを目指す。
そのことだけが、スタッフが「人として」「歯科医師として」院長を尊敬し、「この院長と一緒に理想を実現したい」と感じる唯一の方法なのです。
さて、先生はスタッフに何を語ってワクワクさせますか?
ほらほら、ミーティングで先生が熱弁を奮っている時にスタッフは下を向いていますよ。
Posted at 05:00