おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
ギョウザ専門店
ロールケーキ専門店
と聞くと何か美味しそうに思えませんか?
名店で修行しコンテストで優勝したパティシエが独立し、試行錯誤の上5年かけて作り出した究極の素材を使ったロールケーキを毎日20本限定(1本3,000円)販売!
と「限定」という手法を使うと更に魅力的に見えます。
医療機関の場合には上記の様な広告手法は使えませんが、今は広告規制によって使えない「〇〇センター」「〇〇研究所」という表示は、症例が多くドクターの治療技術も高いように感じさせました。
歯科医院でも、ドクターが何の技術を集中的に高めるのかを決めることが重要です。
そして、その治療技術の価値をどうやって地域の人たちに伝えるのかを考えるのです。
しかし、いろんな分野の勉強会に参加して総合的な技術的には高くなってはいるものの飛びぬけた技術がないドクターが多い。
その場合にはドクターの治療技術は歯科医院経営における武器にはならないのです。
それよりも他の技術を磨く時間を「特定の治療技術」を磨く時間に回して、特定の治療技術が経営の武器になる位まで集中して強化した方が良いと思います。
ただし、マニアックな世界に入ってしまうと経営にマイナスの影響を及ぼす可能性が高いので注意が必要です。
そしてその特定の治療技術が活かせる患者層をメインターゲットにして、メインターゲットにとって居心地が良いコンテンツを構築できるのかに経営面での課題がある。
特定の治療技術を治療だけではなく経営面で活かす為には仕組みを設計しブランド化させることが必要。
例えばダイレクトボンディングの技術を高めるのであれば、それを経営面でも活かす方法を設計する必要があるのです。
症例が少ない状態から患者の需要を掘り起こすことが出来ないのならば特定の治療技術が経営面で貢献することはありません。
しかし、真摯に高めている治療技術はあるものの経営面で活かす方法をご存じない院長が多い。
そして、現在所有する経営資源では売上が上がらない為に他の治療コンテンツも取り入れて品揃えばかりが増えてしまうのです。
今の時代ではアライナー矯正がそれにあたります。
アライナー矯正は手を出して良い院長を選ぶのです。
先生が身につけられた特定の治療技術や治療コンテンツ。その価値をとことん磨いても患者に伝える手法を見つけなければ、患者は接客技術が高い歯科医院に行ってしまいます。
そして医院によって磨くべき特定の治療技術は違うのです。
大きな総合歯科医院では特定の治療技術を得意とするドクターの集団を目指し広い診療圏から患者を集める戦略が合うし、小規模の歯科医院では専門分野に集中して他の治療は紹介する方が上手くいくと思います。
さて、では先生が磨くべき特定の治療技術は何でしょうか?
そしてその価値をどうやって伝えますか?
Posted at 05:00