おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
ドクターにとって必要な時間、それは担当する患者のカルテに必要事項を記入しながら治療や動機づけについて考える時間です。
例えば、患者が来院してから治療が終了するまでの期間にどういったアプローチをすれば「患者が患者の未来にとって必要な治療を受け入れる」のかをプランニングしなければならないのです。
しっかりプランニングして患者に接するのと、プランニングする時間が不足したまま患者に接するのとでは、
①患者の未来の健康が変わる
②患者の満足度が変わる
③治療単価が変わる
④患者の離脱率が変わる
のです。
じゃあ、翌日に治療する患者のカルテはいつチェックするべきなのでしょうか?
夕方くらいには受付スタッフが翌日に予約している患者のカルテを出してくれると思います。
だから、少なくとも夜診の終了後に翌日担当する患者のカルテは短時間であっても一通り見ておくべきだと思うのです。
アポイント帳を見れば翌日のアポイントの詰まり方や大まかな治療内容も分かりますので、それで大まかなプランニングはできる。
当然、アポイントが詰まって患者の待ち時間が発生しやすい時間帯も、比較的余裕があって急患を受け入れられる時間帯もわかる。
だから、アポイント状況をみて各患者の治療の区切りをどのあたりでつければ良いのかも見えてくるはずです。
「あっ、この患者は主訴のみの治療を希望だけど、他の問題のある歯も治療する為に何をしてあげられるだろうか?」とか「この患者は待ち時間が発生すると受付にプチクレームを入れる」とか、「この患者は前回不安そうな顔をしていたので明日は出来るだけ話を聴いてあげよう」とか一人一人の患者を思い浮かべながら治療内容以外のこともプランニングしていく。
すると、夜寝ている間に脳がインプットした情報を整理してくれます。
そして、朝にカルテを見た時に気づきがあるのです。
勿論、朝のミーティングで
①患者案内が遅れそうな時間帯
②急患を受けても良い時間帯
③配慮するべき患者の情報
④アシスト時に気をつけるべき事項
⑤感謝を伝えるべき患者(患者を紹介してくれた等)
等、チームで共有するべき情報は伝えなくてはいけない。
その為にカルテやアポイント状況を事前にチェックしてプランニングしておくことが欠かせないのです。
若い勤務ドクターの中にはこの辺りを軽視する人もいますので、しっかり教える必要があります。
まあ、その前に院長がやっていなければ勤務ドクターが見習うこともないと思うのです。
そういう医院は歯科医療の質も向上しないし治療単価も上がらない。
歯科医師として成長し患者の未来を守る為に必須であるカルテチェック、先生はどう考えられますか?
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00