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◆歯科医院経営ブログ

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歯科医院を改善していく為のヒント その21 報連相  [2021年04月26日]
 
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
 
先生は歯科医院で「報連相(報告・連絡・相談)」は必要だと思いますか?
 
報告⇒上司の指示に基づき取り組み、進捗状況について上司や先輩に伝えること
連絡⇒自分の意見を加えない関係者への状況報告
相談⇒自分だけで業務上の判断が困難な時、上司に意見を聞くこと
 
 
私は未熟な組織の間は報連相は必要だが、組織の成長とともに院長への報連相の範囲を減らしていくべきだと考えています。 
 
 
 
 
 
忙しい午前診療が終わり、しばしの休憩と思ったら院長室の扉がノックされる。
 
 
スタッフA:「〇〇株式会社の〇〇さんからお電話が入っています」
 
院長:「あっ、それは必要ないと断っておいて」
 
スタッフA:「はい分かりました」
 
 
 
しばらくすると再び院長室の扉がノック
 
スタッフB:「あの、私が担当のプロジェクトなんですが、当日の役割分担を考えてみたのですが院長のご意見を・・・」
 
 
院長がミーティングで「報連相」が大切だと言ったものだからスタッフが細かく報告、相談してきます。
 
 
 
 
院長はそれに細かく指示を出していたのですが、少し疲れている自分にも気づいていました。
 
でも、「いやいや、僕が判断した方が正しい判断ができる」と気を取り直してスタッフを指導したのです。
 
 
 
 
 
 
院長が指導した方が正しい判断ができ、質の高いものができあがる。
 
そのこと自体は正しいと思います。
 
 
スタッフを鍛えてレベルを上げても退職したらまた一から育てないといけない・・・。
 
院長には経営者としての様々なお悩みがあるでしょう。
 
 
 
 
しかし、その考えでは院長の管理によって動く組織にはなっても自走する組織にはならない。
 
そして最大の経営資源は院長で最大のリスクも院長となるのです。
 
ちなみに「報連相」と「情報の共有」は目的が違います。
 
 
 
 
未来工業の創業者である山田昭男さん(故人)が言われた「報連相禁止」。
 
そのマネジメント技術の巧妙さは「従業員にエンジンをつけて勝手に走りまわれるフィールドを与えたこと」です。
 
しかも、任せるだけでなく「質の向上」「独自アイデアによる差別化」「営業責任」「結果を出す喜び」まで加えた個人商店にしてしまった。
 
結果責任まで背負っているので上司にお伺いをたてる必要がなくなるのです。
 
 
 
 
院長の理想を実現する統率された管理型組織で結果を出すのか、それとも共同体が目指す理想を実現する為にメンバーが自走する組織を目指して後方からスタートしてゴールで前で追い抜くのか?
 
 
先生はどちらを目指されますか?
 
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