おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
先生は患者一人一人がどういう交通手段を使って来院しているのかをご存じでしょうか?
・徒歩
・自転車
・自動車
・電車
・バス
・家族の送迎
・タクシー
???
では、バスに乗って来院する患者の帰りのバスの時間をご存じでしょうか?
何時にどこのバス停からバスに乗るのでしょうか?
なぜ、こんなことを書くのか?
それは地方だけではなく全国的にバスや電車の本数が減ってきているからです。
だから、バスや電車の本数が少ない地域では配慮が必要。
バスや電車で来院する患者には行き帰りの時間を考慮して予約を取ったり治療終了時間を決めてあげて欲しいのです。
30分に1本のバスならそれを逃せばまた30分バスを待つ必要があります。
これらの患者情報や患者に配慮するべき情報は初診カウンセリングの時にしっかりヒアリングして全体に周知します。
朝のカンファレンスで「〇時にご予約の〇〇さんは、足腰が悪い上にバスでご来院いただいていますので、治療開始時間や終了時間は必ず守ってください」と伝え、かかりつけ患者に寄り添うのです。
患者の情報を共有し、患者に最大限配慮してあげる。
そんな対応を繰り返すことによって患者も医院に愛着を感じてくれるようになります。
交通手段だけではありません。
紹介患者の来院経路の把握と対応も重要です。
患者を紹介してくれた”かかりつけ患者”にお礼を言うのは当然で、紹介によって来院した患者にどう対応するのかも紹介患者を増やす為には重要なのです。
来院経路や患者情報をちゃんと見れば口コミ戦略を立てるのは難しくないのに、患者情報を活かせていない医院は多いと思います。
最近はアポイントが詰まりすぎてサブカルテさえもしっかり見ていない勤務ドクターがいて残念に思います。
ドクターの診療前カルテチェックは当たり前だと思いますし、スタッフとも情報を共有する余裕が欲しいですね。
治療前に「治療」と「接客」のプランを立てずに患者に接するなんて雑すぎます。
当たり前のコミュニケーションを当たり前にやれる歯科医院、患者の事情、困りごとを把握して対応できる医院が経営的にも上手くいく。
細やかな対応ができないと新患重視のう蝕治療型経営からは抜け出せません。
これからの10年でう蝕の患者は益々減っていくのに「削って詰める」治療がまだ経営の柱になっている。
効率診療に院長が疲れだした時、長期管理を目指して”かかりつけ患者重視”に舵を切った院長と追いつけない程差が開いていることに気づくのです。
か強診さえ取得できない・・・
長期管理加算を算定できない・・・
離脱患者を減らすことが出来ていない・・・
そんな自転車操業を続けていてはいけません。
早く目を覚まして長期管理型歯科医院に舵を切って欲しい。
地域包括ケアシステムにおいて”かかりつけ歯科医院”としての役割を果たして欲しい。
そう思うのです。
Posted at 05:00