おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医院は患者にとってマイナスのイメージ(痛い、怖い)が強く、扉を開けるのも緊張する。
そんな患者の緊張と不安を解きほぐすのも歯科医療従事者の努めです。
人間って晴れの日と雨の日で気分が変わる生き物です。
晴れている暖かい日には活動的になるし気分も良い。逆に冬の寒い日に雨が降っている場合には気分も落ち込むのです。
ということは歯科医院の雰囲気にも患者心理は影響を受けることになります。
歯の痛みや腫れによってマイナス感情優位である患者をどう迎えるのか?
第一印象ですべてが決まるといっても過言ではありません。
予約の電話対応と受付対応を磨くだけで患者を増やすことだってできる。
実際に大阪のある整形外科の奥様は口コミでどんどん患者を増やされていますし、昔、内科の受付をされていたベテランスタッフも半年程度で患者を驚くほど増やしました。
双方の医院とも待合室は会話で溢れていました。
双方の医院が患者を集めたポイントはコミュニケーション力もありますが「お節介力」の方がウエイトが高かった様に記憶しています。
患者が何かで困っていれば放置してはおかない。
場合によっては患者の代弁者として院長にも意見を言い、
患者が困っていれば病院や介護施設、市役所にまで連絡を入れて交渉していたのです。
ただし、これらは個人力の高さであり、すべての歯科医院のスタッフが同じようにできるということではありません。
最近の歯科医院のスタッフは礼儀正しいのですが、患者との距離は遠い感じがしています。
スマホ世代の院長やスタッフは、患者にもパーソナルスペースが広い患者が多いこともあってあと半歩を踏み込めない場合も多い。
だから、患者のことに興味を持ち、観察し、パーソナルな情報を覚えている割合が増えないのです。
でも、スタッフからすると「そんな時間どこにもありません」となるでしょうね。
歯科医院経営にとっても患者が離脱せずに通い続ける為にも、待合室や治療室の雰囲気を改善することは大切だと思うのです。
キチキチに詰め込んだアポイントを熟す為に緊張した表情で小走りに仕事を熟すスタッフ。
患者の顔を見ずに挨拶する勤務ドクターに、治療が終わって追い立てられている気持ちで治療室を出る患者。
その雰囲気は保険治療の患者にも自費治療の患者にも、そして個室化されていなければ歯科衛生士枠の患者にも伝わるのです。
そんな雰囲気の歯科医院にどんな健康観をもった患者が集まるのかは言うまでもありません。
院長が創りたかった理想の医院・・・
でも実際には理想とかけ離れた医院の雰囲気になっている場合が多いのではないでしょうか。
その原因は院長が自分の理想とかけ離れたことを日常診療でおこなっているからであり、当然の結果なのです。
院長が医院の雰囲気を変えたいのであれば、いまの経営方針を改めるしかありません。
何歳になっても複数列の治療患者と、歯科衛生士の施術チェックに駆け回る日々を送りたいのなら別ですが・・・。
さあ、先生はどうされますか?
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00