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おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
地域によって進行速度がかなり違いますが間違いなく進むのが高齢化です。
そして全国で発生するのがデジタル化と高齢化とのギャップ。
どういうことかと言いますと、例えばこれからDX(デジタルトランスフォーメーション)が進みますがデジタル化についていけない高齢者が一定数出てくるのです。
確定申告などもオンライン申告に移行する人が増えて、申告会場に集まるのは申告の手助けが必要な高齢者の割合が増えている。
行政への手続きもオンラインを通じて電子印鑑でという未来も待っています。
また、高齢者が増えると電車やバスが遅延するとも言われています。
素早く乗降することが出来ない高齢者が増えると現在の運行スケジュールではタイト過ぎるのです。
多くの方が使っている「乗り換え案内」などのアプリもそうです。
電車と電車の乗り継ぎ時間がタイトであることも多く、これから高齢化が進めば見直される可能性が高いと思います。
ショッピングモールのエスカレーターの速度も安全を考えて遅くなる傾向にあります。
いろんな物がユニバーサルデザインを取り入れて都市計画も変わっていく。
この様に高齢化が進めば社会の色々なものを「物理的、時間的」にユニバーサルデザイン化しなければならないのです。
※本来は「誰にでも使いやすく」設計されるユニバーサルデザインですが今回は高齢者について書きます。
高齢化が進むことによって歯科医院でも医院設計やオペレーションを見直す時期がくるでしょう。
将来、オンライン資格確認での顔認証やPHR、EHR、電子処方箋などが導入されていくと、高齢患者へ受付スタッフが説明する手間が増えてく。
診療を見学すると高齢者が速足でユニットに向かう姿を目撃することがありますが、とても危険だと感じます。
だから歯科医院でも足腰の悪い高齢患者に配慮する為にスピードを変えることが求められるのです。
電話での話し方やカウンセリングやコンサルの仕組みも高齢者向けの対応を考えなければならなくなると思っています。
これから心のユニバーサルデザインが必要になっていくのです。
高齢のかかりつけ患者が入院する頻度も増えていきます。
病院に歯科の診療科がなければ病診連携によって訪問をするようになりますし、歯科の診療科があってもEHRには出ない診療情報を病院に伝える必要が出てくるのです。
現在は、患者が入院すれば退院するまで患者とのつながりが切れてしまう歯科医院も多いと思いますが、そんな事では「かかりつけ医療機関」としての責任を果たせなくなり、次第に患者や地域から選ばれなくなっていきます。
まあ、国はオンライン資格確認のスタートで躓きましたので、歯科医院経営への影響がでるのはかなり先になりそうですが・・・。
高齢化に合わせてオペレーションを見直して時間的な(心の)ユニバーサルデザイン化を進める。
全国の多くの歯科医院が、減っていく若年層や生産年齢人口にしがみつく中で、少なくとも2040年までは高齢者は減少しない(地域によりますが)。
だから高齢者への対応力を強化することで患者が集まる歯科医院を作ることが可能になるのです。
開業もエレベーターやエスカレーターがない2階3階にある歯科医院は厳しくなるでしょう。開業時からスロープなどユニバーサルデザインを取り入れるとなると結構コストもかかりそうです。
患者の送迎も地域によっては必要になるでしょうね。
さて、先生の医院がある地域ではどうでしょうか?
いつの時期に高齢者対策を始める必要があるのかを把握されていますか?
Posted at 05:00