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おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
私歯科医院で院長とスタッフが一丸となって成長していく為に大切なこと。
それは、スタッフから出されるアイデアや提案を院長がどう扱うかということです。
ある日のことです。
入社して3年目の乗組員が船長室にやってきました。
乗組員:船長、良いことを思いついたんです。お客様に楽しんでいただく為に客室の中心部にイベントスペースをつくってはどうでしょうか?私の知合いに大道芸をしている人がいますのでよければ聞いてみます。
船長:おいおい、どこにそんな予算があるというんだ。客から頂く乗船料でそんなサービスまでしたら君たちに給料が支払えなくなるよ。それよりも売上を上げる方法を提案してくれよ。最近、経費が増えてきているのに売上が伸びなくて困っているんだよ。
乗組員:そうですか・・・良いアイデアだと思ったんですが・・・。
先生なら乗組員の提案をどう扱いますか?
この場合の船長の問題点は、乗組員の提案に対して誠実な回答をしていないことです。その上、提案には回答せず自分にとって重要な課題にすり替えています。
私ならこう言います。
森脇船長:提案してくれてありがとう。いつもお客さんに喜んでいただく為に色々と提案してくれる〇〇さんの企画力は凄いなと思う。
せっかく出してくれた企画を形にする為に、〇〇さんにお願いがあるんだけど良いかな?
乗組員:はい、もちろん
森脇船長:まず、どんなイベントスペースを作れば良いのかを他の乗組員にヒアリングして、事業者に見積りを取って欲しい。
そして、大道芸人の皆さんに出演して頂くのにはどれ位の出演料がかかるのかも計算して欲しい。
あと、お客さんにイベントを楽しんでいただく為に特別な料理や楽しむ為のグッズを用意して購入して頂いた方が盛り上げられると思うんだけどどうだろうか?
乗組員:それ良いですね、では、料理部に掛け合って料理メニューを開発してもらいます。イベントを楽しむ為のグッズは企画部の〇〇さんにアイデアを出してもらいます。
森脇船長:流石〇〇さんだね。では、私は皆が出してくれたプランでどれ位の収益性が見込めるのかを試算してみる。
収益性の目処が立った時点で企画をスタートさせたいのだがそれで良いかな?
乗組員:はい、お願いします。
森脇船長:あと、〇〇さんの企画を良いものにする為に〇〇さんがプロジェクトリーダーということで良いかな?そしてサポートは私がやる。
乗組員:はい、頑張ります。
森脇船長:他に何か私に出来るサポートはあるかな?あれば、遠慮なくいつでも言って欲しい。〇〇さんの企画が良いものになるよう私も全力でサポートするよ。
いかがですか?
このスタッフはまだ完全に権限委譲していない段階にあります。だから任せ切る為のトレーニングをしているのです。
スタッフからの提案にはまず感謝の言葉を伝えなければならない。
そして、誤魔化したり他の課題にすり替えずに真摯にその提案が上手くいく方法を一緒に考えなければならないのです。
その結果、提案がボツになったり保留(期日を明確に)になったりしてもスタッフは納得してくれます。
提案をギフトとして扱えば彼らはまた良いアイデアを出してくれるのです。
院長から見れば未熟と思えるスタッフからの提案を活かすも殺すも院長次第です。
えっ、スタッフの企画通りにやって上手くいかなければどうするって?
それは、院長がカバーするべき責任です。
院長は何回も失敗して責められないのに、スタッフは失敗出来ないし責められるってあり得ないと思うのです。
先生はスタッフがくれるギフトをどう扱いますか?
Posted at 05:00