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歯科医院経営コーチの森脇康博です。
私は歯科業界に37年もいるので様々な院長に出会ってきました。
院長が「お前ら全員やめろ」って怒ったら本当に全員が辞めたという話や、院長が陰でスタッフに悪口を言われていると鬱状態になったという話も。
最近は総じて優しい院長が増えましたが私は正直あまりピンとはきません。
勿論、何歳になっても自分の感情のコントロールが出来ずに、スタッフの人格否定をしてしまうパワハラ院長はもってのほかですが、理想と現実のギャップに怒る院長の方がマネジメントの経験値が上がることによって成功している気がします。
少なくとも怒るということは自分の「理想」を持っているということ。
そしてその理想は社会の最大公約数である必要はないのです。
院長が言いたいことをスタッフにハッキリと伝え始めると、考え方が違うスタッフは辞めていきます。
でもそれで良いのです。
逆にスタッフに気を使い過ぎて院長がブレると、
①スタッフの成長が止まる
②医院の強みが育たない
③規律のない医院になる
④もちろんスタッフは自走しない
⑤魅力的な医院にはならない
⑥結果、地域に必要とされない
という結果しか待っていません。
周りに気を使っているのに尊敬されないって悲しいと思うのです。
院長の「理想」をスタッフに明確に伝えると徐々に医院文化が育ち始めます。
もちろん、スタッフの成長度は院長より低いことが多いので言葉を噛み砕いて丁寧に伝え続けてください。
スタッフを叱る場合の鉄則は「行動の修正依頼」です。
人格を否定してしまうのは院長が未熟である証拠なので、内観によって修正しましょう。
感情に任せてスタッフの過去の失敗をもちだすのはもちろんNGです。
スタッフの成長度に合せて「承認」と「行動修正」のバランスは変わりますし、「権限委譲の割合」委譲するべき「権限の質」も変わるのですが、それらの技術は段階的に身につけていってください。
自分の理想があり、それを磨き続けることでアイディンティティが確立します。
そしてそれを噛み砕きながらスタッフや患者に伝え続けることで周りからの支持を受けるようになります。
数回言っただけでスタッフが理解できると考えるのは間違いです。
まずは自分が大切だと思っていることをスタッフにどう思われようが伝え始めることが大切です。
先生の理想をいろんな人に話して100人中10人が賛同したら大成功です。それで日本全国では1200万人が応援してくれる計算になりますから。
スタッフを惹きつけ最終的に尊敬されるのは、自分の理想を大切にし周りに伝え続ける院長です。
理想を周りに伝え続けると合わない人は辞めていきますが、次第に理想のチームメンバーが集まりだすのです。
優しい院長は嫌われませんが、意識の高いスタッフからは尊敬されません。
やはり、院長の志の高さに応じたスタッフが集まるのです。
お勧めの方法は
院長とスタッフそれぞれが大切にしていることを話し合う機会をもつことです。
Become目標(どうなりたいか?)ではなくBeing目標(どうありたいか?)について聴くことによって相互理解を深めるのです。
先ずは院長が自分の理想について明確に打ち出しブレずに努力を続けること。
そこからすべては始まります。
Posted at 05:00