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◆歯科医院経営ブログ

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歯科医院の院長がやってしまう”AだけどB”って?  [2020年02月08日]
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
 
経営相談などで歯科医院を見学し院長とスタッフの会話を聴いていると、「院長ってどうしてスタッフのモチベーションを下げるのが得意なんだろう」とため息をついてしまうことがあります。
 
 
院長もスタッフのやる気を引き出したいと考えているので、一応スタッフの頑張りを褒めようとするのです。
 
「昨日の夕方は患者が多いなかでよく動けていたと思う」「成長したね」
 
とここまでは良いのです。
 
「でも、先週のようなミスをしていたら駄目だからね」
 
ってそれ必要ですか???
 
 
院長は無意識に「A(承認)だけどB(注意)」を使います。
 
きっと褒めてスタッフの気が緩まないようにと思うんでしょうね。
 
そしてスタッフに注意する時に過去の出来事も引っ張り出す。
 
 
 
スタッフに注意する時は
 
「いつもへの感謝⇒行動の修正依頼(注意1点だけ)⇒出来ていることの承認」
 
という様に注意することを承認の言葉ではさむサンドイッチ法を使うのが正解です。
 
そして注意も行動の修正をお願いするのであって「ミスばかりしてやる気がないの?」という様な人格否定は絶対してはならないのです。
 
 
 
「承認」や「報奨」という外発的動機づけを多用する院長も内発的動機を引き出す為には問題があります。しかしスタッフのやる気を引き出したいはずの院長が逆にスタッフのやる気を低下させていることの方が多い。
 
ミスをしたスタッフを皆の前で叱るよりも、個別で行動の修正はお願いしてミスをしたスタッフを勇気づけてあげる方が改善につながるのに・・・。
 
 
スタッフマネジメントの柱はスタッフの自己肯定感と自己効力感を高めることにあります。この二つを高められたら後はトレーニングの仕組みをつくるだけなのです。
 
でも、院長の多くはスタッフの自己肯定感を下げることばかりしてしまう。
 
 
 
 
一度任せた仕事なのに口を出す。チーフの権限範囲なのに院長がスタッフに指示を出す。チーフが言っていることと違うことを言いだす。
 
そんな事ばかりを続けているから医院が大きくなってくると院長の仕事が膨大になって疲弊してしまうのです。
 
 
 
また、スタッフはいろいろなサインを院長に出してきます。
 
・頑張ったからそれを見ていて欲しい、褒めて欲しい
・自力で頑張っているから口をださないで欲しい
・悩んでいるから気づいて欲しい
・いけないことをしているから叱って欲しい
・やる気がでない私を叱って(かまって)欲しい
・機嫌が悪いけどかまわないで欲しい
 
 
チーム内の自分のポジションを引き上げる為の地雷も設置する。
 
そして院長はみごとにその地雷を踏む(笑)
 
 
 
よく院長は「女性心理は難しい」と言いますが、その女性スタッフを惹きつけるビジョンを提示して「応援団」に変えていくことは院長の最初で最大の仕事なのです。
 
この仕事は誰にも代わってもらえない。
 
 
 
ビジョンに共感した女性スタッフは献身的に院長が目指す歯科医療を支えてくれます。ものすごく頼りになる存在です。
 
 
その能力を引き出すのも院長の役割なのです。
 
ラポールへの道はスタッフを全面的に信じて、スタッフの長所も短所も考え方もそのまま受入れる(全受容)ところから始まります。
 
頑張ってくださいね。
 
 
 
 
 
 
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