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◆歯科医院経営ブログ

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競合歯科医院を気にする前に院長がやるべきこと  [2019年10月01日]
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
 
国が公的な社会保障制度を縮小させる方針を打ち出した1980年代から、医療機関の経営環境は徐々に厳しくなってきています。
 
 
昔はどこの歯科医院にも”う蝕”の患者が溢れ、1日に180人診たなんていう話も酒の席で出たものでした。
 
 
 
 
歯科医院が増えていくにつれ地域に生まれていった”紳士協定”というもの。看板の制限や分院の制限などいろいろなものがある様です。
 
確かに医療法の広告規制にも「医療の品位を乱すもの」は取締りの対象とされています。でも、今の厳しい経営環境のなかで足の引っ張り合いの様なことをすることには疑問を感じるのです。
 
 
 
 
マーケティングの「3C分析」では、「自社」「競合」「顧客」が重なり合う領域で、「自社」と「顧客」が重なり「競合」が重ならない領域を見つけて資源を投下します。
 
 
しかし、市場機会を見つけたら競合のことなど気にせずに医療サービスの質を磨くことに集中することが必要なのです。
 
 
・治療の質
・オペレーションの質
・コミュニケーションシステムの質
・地域ネットワークの質
 
 
先に取組みを始めた医院(先行者)が有利です。患者の支持を集めれば真似をする医院が増えますが、先行者はそれによって「先行者利益」を受けることができますので、コモディティ化(陳腐化)する前に新たな取組みに投資することが出来るのです。
 
 
 
 
お金をかければ実現できるものはより大きな資本により簡単にひっくり返されますが、独自資源を使い時間をかけて構築するものは簡単には追いつけないのです。
 
 
 
経営環境が厳しい中で院長がやるべきことは競合との足の引っ張り合いではありません。
競合が何をしようが揺るがない経営基盤を創るために、ご自分の医院を磨くことに集中した方がよっぽど生産性がある。
 
人が集まる地域では競合は増えていく。それに対して腹を立てていても何も変わらないのです。
 
 
それよりも歯周病をちゃんと治療する人を増やしていくことが大切です。
これは少数の医院の取組みでは拡がりません。
 
 
 
競合をけん制しあうエネルギーを協力しあう事に向ける。
 
地域全体で取り組むのはどうでしょうか。
 
 
例えば開業医団体と地域行政が協力しながら「目指せ歯周病ゼロの街」を宣言しキャンペーンを展開する。「歯周病治療を呼びかける」同じデザインの看板を各医院が一斉に出す。定期的にイベントを開催するなど、地域全体でブランディングする方が地域の需要を喚起でき、よっぽど生産的だと思うのですが・・・。
 
 
 
 
 
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